これならわかる復文の要領 ――漢文学習の裏技――
修練問題1 《Q11》~《Q20》 解説&解答pp. 172–178
すでに《Q1》~《Q10》で基本的な考え方は習得できていると思いますので、以下、詳しい説明は省き、簡略を旨として解説します。
《Q11》仁を求めて仁を得たり。(全五字/第三字字置き字「而」)
「求めて」の接続助詞「て」の直前が「而」の位置。二つの「仁を」から「仁」が各動詞の目的語とわかる。
《Q12》述べて作らず、信じて古を好む。(全八字/第二・六字=置き字「而」)
「ず」→「不」で二字補う。二つの「て」がそれぞれ「而」直前の読みになるよう配置する。
《Q13》君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。(全十二字/第四・十字=置き字「而」)
「同ぜず」→「不同」、「和せず」→「不和」。各「て」の直後に「而」が位置する。
《Q14》千里を遠しとせずして来る。(全六字/第五字=置き字「而」)
「遠」を動詞として「千里を遠しとす」」「遠千里」。「ず」→「不」、「して」直後が「而」。
《Q15》上を犯すことを好まずして乱を作すことを好む。(全八字/第五字=置き字「而」)
「犯上」「作乱」各々「好」の目的語。「好まずして」→「不好…而」。
《Q16》事に敏にして言に慎む。(全七字/第二・六字=置き字「於」/第四字=置き字「而」)
前置詞「於」が「事」「言」を後位副詞句に。「敏にして」直後に「而」。
《Q17》君子は矜にして争はず、群して党せず。(全十字/第四・八字=置き字「而」)
「争はず」→「不争」、「党せず」→「不党」。各「して」直後が「而」の位置。
《Q18》視れども見えず、聴けども聞こえず。(全八字/第二・六字=置き字「而」)
「見えず」→「不見」、「聞こえず」→「不聞」。「ども」が「而」直前の読み。
《Q19》一を聞きて以て十を知る。(全五字/置き字ナシ)
「聞一」「知十」。「聞きて」の「て」が「以て」直前の読みになるよう調整(「而」と同要領)。
《Q20》己を修めて以て百姓を安んず。(全六字/置き字ナシ)
「安んず」の「ず」は動詞語尾(打消の「不」ではない)。「修己」「安百姓」と復元し、「修めて」直後を「以」にする。
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由於在《Q1》~《Q10》中已習得基本作業過程與思路,以下從簡解說,不再附〔構文分析〕。
【要點整理】Q11–Q18 均含置字「而」,重點是確認「而」所在位置:接續助詞「て(して)」或逆接助詞「ども」讀完之後,即為「而」飛越之處。Q19–Q20 使用「以て」(以),要領與「而」相同——「聞きて」「修めて」等助詞「て」讀完之後,緊接「以」字。注意「安んず」的「ず」是動詞字尾,而非否定助動詞,切勿誤寫成「不」。
修練問題2 《Q21》~《Q28》 解説&解答pp. 178–184
《Q21》徳は孤ならず、必ず隣有り。(全六字/置き字ナシ)
「孤ならず」→「不孤」。副詞「必」は「有」に直結(《修被直結原則》)。存在するもの「隣」を「有」の下に。
《Q22》可も無く不可も無し。(全五字/置き字ナシ)
「無」を連用する問題。存在しないもの「可」「不可」を各「無」の下に記すだけ。
《Q23》人にして遠き慮り無ければ、必ず近き憂へ有り。(全九字/第二字字置き字「而」)
「人にして」→第二字「而」確定。「遠慮」「近憂」は《修被直結原則》。「無」の下に「遠慮」、「有」の下に「近憂」。
《Q24》天下に道有れば、則ち政大夫に在らず。(全十字/置き字ナシ)
「有」:存在範囲L「天下」が上、存在するもの「道」が下。「在」:存在するもの「政」が主語、範囲「大夫」が下。「在らず」→「不在」。
《Q25》死生命有り、富貴天に在り。(全八字/置き字ナシ)
書き下し文の漢字数と原文字数が一致。前半「有」:範囲「死生」上・もの「命」下。後半「在」:もの「富貴」主語・範囲「天」下。
《Q26》此に人有り。(全四字/第三字字置き字「於」)
「於此」で後位副詞句。「有N於L」は例外的に「LにN有り」と訓読する(「有ル二N一於L」形式)。
《Q27》斯に美玉有り。(全五字/第四字=置き字「於」)
「於斯」で後位副詞句。Nが二字「美玉」のため連読符号が付く(訓読上の措置)。
《Q28》功は天下に二つ無し。(全六字/第四字=置き字「於」)
「功は」→主題提示語句・文頭に置く。「天下に」→前置詞「於」で「於天下」。「二無し」→「無二」。
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本節練習「有」「無」「在」的存在構文。核心規則:「有」→ 存在範圍L置於上方、存在之物N置於下方;「在」→ 存在之物N作主語置於上方、存在範圍L置於下方;「無」→ 不存在之物N直接置於「無」下方。
Q23 同時含置字「而」(第二字)與「有」「無」雙用,需綜合應對。Q24 的「則」相當於英語〈then〉,連接條件與結果。Q26–Q28 的「有N於L」形式,例外地訓讀為「LにN有り」(以避免與「在」構文混淆)。
修練問題3 《Q29》~《Q49》 解説&解答pp. 184–200
《Q29》唯だ仁者のみ能く人を好み能く人を悪む。(全九字/置き字ナシ)
書き下し文の漢字を並べ換えるだけ。「好人」「悪人」各々に助動詞「能」をかぶせる。
《Q30》父母の命と雖も、制すること能はざるなり。(全九字/置き字ナシ)
「の」→「之」、「ざる」→「不」、「なり」→「也」で三字補う。「と雖も」の「雖」は文頭(英語〈even if〉)。
《Q31》事に従ふを好みて亟時を失ふ、知と謂ふべきか。(全十一字/第四字「而」/第十一字「乎」)
「好従事」→「て」直後「而」。「亟」は「失」に直結。「謂知」に「可」。末尾「乎」は疑問助詞。
《Q32》志を奪ふべからざるなり。(全五字/置き字ナシ)
「奪志」に「可」をかぶせ「不」で否定、末尾「也」。
《Q33》朽木は彫るべからざるなり。(全五字/置き字ナシ)
「朽木は」→助詞「は」ゆえ主題提示語句として文頭に置く(「彫」の目的語でも文法上は主題)。残りは《Q32》と同じ。
《Q34》後生畏るべし。(全四字/置き字ナシ)
「後生」は助詞なし・主語または主題→《順行配置則》で文頭。「べし」→「可」を「畏」に載せる。
《Q35》言は慎まざるべからざるなり。(全六字/置き字ナシ)
二重否定「不可不V」。「慎まざる」→「不慎」、その上に「不可」。一般形:不レ可カラ二不レV一。
《Q36》山中の木不材を以て其の天年を終ふるを得たり。(全十二字/置き字ナシ/第八字「得」)
「の」→「之」で一字補う。「以不材」で前位副詞句(原因)。「終其天年」に「得」をかぶせる。
《Q37》之と言ふことを得ず。(全五字/置き字ナシ)
「と」→「与」(前置詞)で「与之」(前位副詞句)、それが動詞「言」に掛かる。「得」をかぶせ「不」で否定。
《Q38》刑人を委用して之に国命を寄せざるを得ず。(全十一字/置き字ナシ/第二字字「得」)
二重否定「不得不V」。「委用刑人」「寄之国命」に「不得不」をかぶせる。「得」が第二字の条件から「不得不」は文頭。
《Q39》不仁者は以て久しく約に処るべからず、以て長く楽しきに処るべからず。(全十五字/置き字ナシ)
両方とも「不可以V」。「以て~べからず」→「不可以」を動詞にかぶせる。「処約」「処楽」。「不仁者は」→文頭。
《Q40》以て其の身を養ひ其の天年を終ふるに足る。(全九字/置き字ナシ)
「足以」が骨格。「養其身」「終其天年」を《順行配置則》に従い「足以」の下に並べる。
《Q41》聖人は吾得て之を見ず。(全九字/第六字「而」/第九字「矣」)
「聖人は」→主題提示、「吾」が主語。「之を見る」→「見之」。「得て」直後が「而」。末尾「矣」は詠嘆の語気助詞。
《Q42》未だ室に入らざるなり。(全五字/第三字字置き字「於」)
「ざる」は再読文字「未」の再読形(→「不」に書き換えない)。「入於室」に「未」をかぶせ、末尾「也」。
《Q43》酒を引きて且に之を飲まんとす。(全五字/置き字ナシ)
「引酒」の後に「且」、その下に「飲之」。《順行配置則》厳守——「引酒」を「且」の下に入れない。
《Q44》惟だ仁者のみ宜しく高位に在るべし。(全七字/置き字ナシ)
再読文字「宜」。「高位に在る」→「在高位」に「宜」をかぶせる。末尾「べし」は再読(左の読み)なので「可」に書き換えない。
《Q45》若し殿下と命を同じうせば、死すと雖も猶生くるがごとし。(全十字/置き字ナシ)
「と」→「与」で「与殿下」(前位副詞句)。「死すと雖も」→「雖死」。再読文字「猶」は「猶ほ…ごとし」用法、「如」「若」に書き換えない。
《Q46》子盍ぞ斉に事へんことを求めて以て民に臨まざる。(全九字/第五字=置き字「於」)
「斉に事ふ」→「事於斉」(「於」で対象表示)。「求事於斉」の後に「以」(接続)、「臨民」。「ざる」は再読文字「盍」の再読形。
《Q47》楚の荘王晋を伐たんと欲す。(全六字/置き字ナシ)
「伐晋」に「欲」をかぶせるだけ。基本形の確認問題。
《Q48》吾事を国に挙げんと欲す。(全六字/第五字=置き字「於」)
〔V/(OQ)〕変換——「事を国に」の語順を保ち動詞「挙」の下に並べ「挙事於国」。「欲」を載せる。
《Q49》日暮れんと欲するに、年少の女子を見る。(全八字/置き字ナシ)
「欲暮」で近未来(無生物主語「日」のため「思う」ではなく「まもなく〜しようとする」の意)。後半は「見年少女子」。
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本節(Q29–Q49)練習助動詞「能・可・得・可以・足以・不得不・再讀文字(未・且・宜・猶・将・盍・欲)」。核心要領如下:
① 「能・可・不可・可以・不可以」等助動詞直接套在動詞之上(《修被直結原則》)。② 「不得不V」=雙重否定,意為「不得不V」,一般形為「不得不V」。③ 再讀文字(未・且・宜・猶等):注意其左側訓讀(即書き下し文末尾的「ざるなり」「べし」「がごとし」等)是再讀形,不可誤換為「不・可・如」等。④ Q49 的「欲」修飾無生物主語「日」,表「即將」而非「想要」。⑤ Q41 的「矣」為嘆氣助詞置末尾。
修練問題4 《Q50》~《Q53》 解説&解答pp. 200–208
《Q50》斉の宣王人をして竽吹かしむ。(全七字/置き字ナシ/使役動詞「使」)
使役構文基本形:主語「斉宣王」+「使」+使役対象「人」+動作「吹竽。
《Q51》子路門人をして臣たらしむ。(全七字/置き字ナシ/使役動詞「使」)
「たり」(断定助動詞)→「為」(動詞)に復元する点が盲点。「門人」に「為臣」させる使役構文。
《Q52》灌嬰をして五千騎を以ゐて之を追はしむ。(全九字/置き字ナシ/使役動詞「令」)
使役動詞は「令」。「灌嬰」に「以五千騎・追之」の二動作をさせる(和〈and〉に当たる「而」省略)。
《Q53》吾子をして孟子に問はしめ然る後に事を行はんと欲す。(全十二字/第六字=置き字「於」/使役動詞「使」)
「欲」が使役構文全体に掛かるかどうかは置き字「於」の位置で決まる。「問於孟子」の「於」が第六字→「欲使子問於孟子然後行事」。
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本節練習使役構文。一般形:主語+使役動詞(使/令)+使役対象+動作動詞。關鍵提醒:① Q51 日語助動詞「たり」(斷定)在漢文中還原為動詞「為」,品詞類別不同需特別注意。② Q52 使役動詞為「令」(而非「使」),一個使役對象可接多個動作,省略「而」連接。③ Q53 的「欲」置於使役構文前方,「於」的位置(第六字)決定其語法位置——需根據指定字位逆向驗證答案。
修練問題5 《Q54》~《Q68》 解説&解答pp. 208–215
《Q54》君子は争ふ所無し。(全五字/置き字ナシ)
「争ふ所」→「所争」(名詞相当語句)を「無」の下に入れる。「所レVスル」の語構成を確認。
《Q55》時の重んずる所、僕の軽んずる所なり。(全八字/第二・六字「之」)
二つの「の」→「之」。「時之所重」「僕之所軽」の対句。全体は第二文型〔変形〕。
《Q56》富と貴きとは是れ人の欲する所なり。(全九字/置き字ナシ)
「富と貴きと」→接続詞「与」で「富与貴」(主題提示・文頭)。「是れ」→繋辞。「人の欲する所」→「人之所欲」(「之」補充で字数調整)。末尾「也」。
《Q57》漢軍項王の在る所を知らず。(全八字/置き字ナシ)
「項王所在」が「不知」の目的語。「ず」→「不」で字数充足(「之」は不要)。「所レ在ル」」「所在」は現代日本語でも常用。
《Q58》吾と子と共に食らふ所なり。(全七字/第四字「之」)
「吾と子と」→「吾与子」。副詞「共」は動詞「食」に直結(《修被直結原則》)→「所共食」(「所」と「食」の間に「共」を挟まない)。「之」が第四字→「なり」は送り仮名のまま。
《Q59》己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ。(全八字/第七字=置き字「於」)
「ざる」→「不」。《修被直結原則》により「不欲」二字は切り離せない→「己所不欲」。後半:禁止「勿」を動詞「施」直前に→「勿施於人」。
《Q60》范増佩ぶる所の玉玦挙ぐ。(全七字/置き字ナシ)
「佩ぶる所」」「所佩」が修飾語となって「玉玦直結→「所佩玉玦(切り離さない)。これが「挙」の目的語。
《Q61》独り項王のみの殺す所の漢軍数百人なり。(全十字/置き字ナシ)
「N1ノ所レVスルN2」形式。「項王所殺漢軍」が主語、「数百人」が補語。「独」は文頭から「項王」にかぶせる。字数足りるため「の」→「之」・「なり」→「也」の変換不要。
《Q62》大丈夫の守る所の者は道にして、待つ所の者は時なり。(全十一字/置き字ナシ)
「N1ノ所レVスルN2」のN2が「者」の例。「の」「なり」を漢字に変換する必要なし(字数充足)。
《Q63》太祖流矢の中たる所と為る。(全七字/置き字ナシ)
受身形「為レNノ所レVスル」。「流れ矢に中たる対象となった」」「流れ矢に中たられた」。
《Q64》張儀嘗て楚に遊び、楚の相の辱むる所と為る。(全十字/置き字ナシ)
前半:「嘗遊楚」。後半:受身形「為楚相所辱」。「楚の相」→修飾関係「楚相」一語としてNに当てはめる。
《Q65》位無きことを患へず、立つ所以を患ふ。(全八字/置き字ナシ)
前半「不患無位」。後半「所以立」が「患」の目的語(名詞相当語句)。「ず」→「不」で一字補う。
《Q66》彼は矉美なるを知れども、矉美なる所以を知らず。(全十二字/第五字=置き字「而」)
後半の「の」→「之」(前半にすると「而」が第六字になり条件違反)。「矉所以美」が「不知」の目的語。「ず」→「不」。
《Q67》賢臣を親しみ小人を遠ざくるは、此れ先漢の興隆せし所以なり。(全十四字/置き字ナシ/第十四字「也」)
「所以」の後置例。前半「親賢臣遠小人」。後半「此」が主語、「先漢所以興隆」が補語。「なり」→「也」(条件指定)。
《Q68》此の女の嫁がざりし所以の者は、将に君子を求めて以て吾が身を託せんとすればなり。(全十五字/置き字ナシ)
「所以」前置+「者」の例。「ざり」→「不」。《修被直結原則》で「不嫁」は切り離せない→「此女所以不嫁者」。後半:「将」に「求君子・以・託吾身」。「なり」は字数足りるため「也」不要。
中文翻譯
本節(Q54–Q68)練習「所・所以」。核心用法整理:① 「所レVスル」→ 名詞相当語句(「所争」「所守」等)。② 「N1ノ所レVスルN2」→ 形容詞的修飾語句。③ 「為Nノ所レVスル」→ 被動形式(「為流矢所中」)。④ 「所以Vスル」→ 名詞相当語句(理由・手段)。⑤ 「N1ノ所以Vスル者」=「N1ノ所以Vスル」加「者」,使名詞性更強。
特別注意:Q58 的《修被直結原則》——副詞「共」直接附在「食」上,「所」之後不可插入「共」(正確:所共食;錯誤:所食)。Q59 的「不」是副詞(修飾「欲」),也不可被「所」隔開,故為「己所不欲」而非「己不所欲」。
至此,修練篇全六十八題練習完畢。