最新国語便覧

浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–198 ページ)

p.177 古典こてん名歌めいか万葉集まんようしゅう四季しきうた

古典の名歌こてんの めいか

本章ほんしょうでは、勅撰集ちょくせんしゅう私家集しかしゅうつたわる古典こてん和歌わかなかから名歌めいかをテーマべつあつめる。万葉集まんようしゅう素朴そぼくうた四季しき名歌めいかこい名歌めいかたび哀傷あいしょう名歌めいかなどを通覧つうらんする。かくうた作者さくしゃ肖像しょうぞう口絵くちえともかかげ、当時とうじうた世界せかい視覚的しかくてきあじわえるよう構成こうせいされる。

万葉集の名歌まんようしゅうの めいか

万葉集まんようしゅう奈良時代ならじだい末期まっき成立せいりつした日本にほん最古さいこ歌集かしゅう。約4500しゅおさめ、天皇てんのうから防人さきもり農民のうみんまで幅広はばひろ階層かいそううたふくむ。ほんページにはその代表的だいひょうてきうたかかげられる。柿本人麻呂かきのもとの ひとまろ山部赤人やまべの あかひと大伴家持おおともの やかもち額田王ぬかたの おおきみ大伴旅人おおともの たびと山上憶良やまのうえの おくらなど、万葉まんよう代表だいひょうする歌人かじん作品さくひんならぶ。

四季の歌 — 春しきの うた — はる

ほんページの「四季しきうた」セクションでは、四季しきをテーマとする勅撰集ちょくせんしゅう私家集しかしゅう名歌めいかかかげる。はるでは、さくらうめはな若菜わかななどをうたならぶ。古今集こきんしゅう以来いらいさくら和歌わか中心的ちゅうしんてき素材そざいで、紀貫之きの つらゆき「ひさかたのひかりのどけき」、紀友則きの とものりうた本居宣長もとおり のりなが敷島しきしまの」などがられる。

四季の歌 — 夏しきの うた — なつ

なつでは、ほととぎす・夕立ゆうだちほたる新緑しんりょくなつつきなどをうたあつめる。清原深養父きよはらの ふかやぶなつは」、後徳大寺左大臣ごとくだいじ さだいじん「ほととぎす」、藤原家隆ふじわらの いえたかかぜそよぐならの小川おがわ」など、短夜みじかよなつ風物ふうぶつとらえた名歌めいかならぶ。