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浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–173 ページ)

p.151 蕉門しょうもん俳人はいじん俳諧はいかい流派りゅうは比較ひかく

概観がいかん

ほんページでは、蕉門しょうもん主要しゅよう俳人はいじん系図けいず肖像しょうぞうしめし、さらに貞門ていもん談林だんりん蕉風しょうふう天明調てんめいちょう一茶いっさ近代きんだいかく俳諧はいかい作風さくふう題材だいざい用語ようご表現ひょうげん)のちがいをひょうとして比較ひかくする。

蕉門十哲(口絵)しょうもん じってつ

芭蕉ばしょうすぐれた門弟もんていを「蕉門しょうもん十哲じってつ」とぶ(かぞかたには異説いせつあり)。口絵くちえには其角きかく嵐雪らんせつ去来きょらい丈草じょうそう許六きょりく支考しこう野坡やば北枝ほくし正秀まさひで杉風さんぷうなどの肖像しょうぞうならぶ(しょによって人選じんせんことなる)。

蕉門代表俳人列伝しょうもん だいひょう はいじん れつでん

俳諧の比較表はいかいの ひかくひょう

題材用語・表現
貞門ていもん古典の知識を尊び、和歌・連歌の伝統を踏まえる。雅語を用い、知識的・教養的。
談林だんりん自由奔放で機知に富む。市井の風俗・滑稽を題材。俗語を取り入れ、奇抜・滑稽な趣向。
蕉風しょうふう自然と人生の深い観照。閑寂・幽玄。簡潔で象徴的。さび・しをり・ほそみ・軽みの美。
天明調てんめいちょう蕉風の復古を標榜、絵画的・古典的題材。視覚的・絵画的で清雅、漢詩文の素養を背景。
一茶調いっさちょう庶民の生活・自然・小動物への共感。口語的・親しみ易い表現、率直・素朴。
近代俳句きんだい はいく近代的自我・写生・季題写生。明治以後の正岡子規以下、写生主義を基本とする。

蕉門の俳論書(『三冊子』『去来抄』)しょうもんの はいろんしょ

蕉門しょうもんには芭蕉ばしょう俳論はいろんつたえる書物しょもつふたつある。『三冊子さんぞうし』は服部土芳はっとり どほう芭蕉ばしょう言葉ことばきしたもので「白冊子しろぞうし赤冊子あかぞうし・くろさうし」三巻さんかん。『去来抄きょらいしょう』は向井去来むかい きょらい芭蕉ばしょう俳論はいろんあつめたもので、蕉風しょうふう理論りろんつたえる基礎きそ文献ぶんけん