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浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–158 ページ)

p.136 『平家物語へいけものがたり』 — 章扉しょうとびら鎌倉時代かまくらじだい前期ぜんき軍記物語ぐんきものがたり

鎌倉時代前期かまくらじだいぜんき軍記物語 — 平家滅亡の悲劇ぐんきものがたり — へいけ めつぼうの ひげき

巻頭の導入かんとうの どうにゅう

平家物語へいけものがたりは、平氏へいし一門いちもん栄華えいが没落ぼつらくえが軍記物語ぐんきものがたり鎌倉時代かまくらじだい前期ぜんき成立せいりつし、琵琶法師びわほうしかたりによって全国ぜんこく流布るふした。和漢混淆文わかんこんこうぶん基本きほんとし、仏教的ぶっきょうてき無常観むじょうかんそこ文体ぶんたいで、平家へいけ興亡こうぼうかたる。

作者さくしゃ

作者さくしゃ未詳みしょう徒然草つれづれぐさだい226だんに「信濃前司行長しなのの ぜんじ ゆきなが」が作者さくしゃであるとしるせつふるくからある。実際じっさいには複数ふくすうかた編者へんじゃ現在げんざいかたち成立せいりつしたとされる。

成立せいりつ

鎌倉時代かまくらじだい前期ぜんき成立せいりつとされる。琵琶法師びわほうしかたりでひろまる過程かてい増補ぞうほ改作かいさくかさねられ、諸本しょほん覚一本かくいちぼん延慶本えんぎょうぼんなど)がつたわる。

文体ぶんたい

和漢混淆文わかんこんこうぶん基調きちょうとする。漢語かんご和語わごまじえ、対句ついく七五調しちごちょう韻律いんりつ多用たようすることで、かたものとしてのこえながれにりやすい文体ぶんたいとなっている。

忠度の都落ち(口絵)ただのりの みやこおち

まき七におさめる一だん平忠度たいらの ただのり平清盛たいらの きよもりおとうと)がみやこちるさい和歌わかである藤原俊成ふじわらの としなりのもとに自詠じえい百余首ひゃくよしゅ巻物まきものたくす。のち俊成しゅんぜいは『千載和歌集せんざい わかしゅう』に「読人知よみびとしらず」として一首いっしゅる。和歌わかゆだねた平家へいけ武将ぶしょう哀切あいせつえが名場面めいばめんとしてられる。

安徳天皇関連画像あんとくてんのう かんれん がぞう

ほんページにえる挿絵さしえぐんは、安徳天皇あんとくてんのうゆかりのおよび平家物語へいけものがたりかかわる視覚資料しかくしりょううみ武人ぶじん姿すがた寺社じしゃとう)としてはいされる。詳細しょうさい画題がだい本文ほんぶん記載きさいされていない。