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浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–153 ページ)

p.132 『栄花物語えいがものがたり』・『大鏡おおかがみ

栄花物語えいが ものがたり

歴史れきし物語ものがたりとしてえが

平安時代へいあんじだい中期ちゅうきから後期こうきにかけて成立せいりつした日本最古にほんさいこ歴史物語れきしものがたりぜん40かん前半ぜんはん30かん宇多天皇うだてんのうから堀河天皇ほりかわてんのうまでの貴族きぞく社会しゃかいを、藤原道長ふじわらの みちなが栄華えいが中心ちゅうしんえがく。後半こうはん10かんは道長の死後しごあつかう。前半ぜんはん赤染衛門あかぞめ えもんさく推定すいてい仮名かなかれ、王朝物語的おうちょう ものがたり てき文体ぶんたい歴史れきしかたる。

作者・成立・内容さくしゃ・せいりつ・ないよう

前半ぜんはん正編せいへん)30かん赤染衛門あかぞめ えもん(950ごろ-1041ごろ)のさく推定すいていされる。1037-1045年頃ねんごろ成立せいりつ後半こうはん続編ぞくへん)10かん別人べつじんさくで、1092年頃ねんごろまでに完成かんせい藤原道長ふじわらの みちなが栄華えいが宮廷きゅうてい儀式ぎしき歴史的れきしてき事件じけん仮名かな物語ものがたり文体ぶんたい記述きじゅつ源氏物語げんじ ものがたり影響えいきょうけた優美ゆうび文体ぶんたい

大鏡おおかがみ

歴史れきし表裏ひょうり批判的ひはんてきえが

平安時代へいあんじだい末期まっき、12世紀初頭せいきしょとうごろ成立せいりつ作者未詳さくしゃ みしょう文徳天皇もんとくてんのうから後一条天皇ごいちじょうてんのうまでの150年余ねんよ貴族きぞく社会しゃかいを、夏山繁樹なつやま の しげき(190さい)と大宅世継おおやけ の よつぎ(180さい)の二老人ににん ろうじん対話形式たいわけいしきえがく。「四鏡しきょう」(大鏡おおかがみ今鏡いまかがみ水鏡みずかがみ増鏡ますかがみ)の最初さいしょ紀伝体きでんたい藤原氏ふじわらし繁栄はんえい裏面りめん批評的ひひょうてきえがき、批評眼ひひょうがんするどい。

大鏡の構成おおかがみの こうせい

じょ」「帝紀ていき」(文徳もんとく後一条ごいちじょうの14だい天皇てんのう)「列伝れつでん」(藤原冬嗣ふじわらの ふゆつぐ以下いか20人の藤原氏ふじわらし臣下伝しんかでん)「藤氏物語とうしものがたり」「昔物語むかしものがたり」の5部構成ぶこうせい