「随筆」は新日本古典文学大系による
中宮定子の宮廷生活の中で、千年残ったうたねたきは、一日として失われない。中宮定子の女房として清少納言が体験したこと。「清涼殿の丑寅の隅の、北のへだてなる御障子は、荒海の絵、生きたる物どもの恐ろしげなる、手長足長などをぞ描きたる。上の御局の戸押し開けたれば、常に目に見ゆるを」
中宮定子の兄・藤原伊周(これちか)が宮中に参り、扇の骨について自慢する話。「これは伊周殿の独自の扇骨だ、世にこのような骨は見たことがない」と自慢するのを聞いた清少納言が、「さては扇の骨にはあらで、海月の骨ならめ」と機知に富んだ返答をする。中世以後の有名な笑話。
縄文時代の橋から現代の橋まで、橋に纏わる清少納言の描写を写真とともに紹介。