最新国語便覧

浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–103 ページ)

p.82 近世きんせい文学ぶんがく読本よみほん滑稽本こっけいぼん人情本にんじょうぼん洒落本しゃれぼん

江戸中心の化政文化(18世紀後半〜19世紀前半)

読本よみほん

中国ちゅうごく白話小説はくわ しょうせつ翻案ほんあん翻訳ほんやくもとに、長編ちょうへん歴史小説れきし しょうせつジャンルジャンル上田秋成うえだ あきなり(1734-1809)の『雨月物語うげつ ものがたり』『春雨物語はるさめ ものがたり』、滝沢馬琴たきざわ ばきん(1767-1848)の『南総里見八犬伝なんそう さとみ はっけんでん』『椿説弓張月ちんせつ ゆみはりづき』が代表作だいひょうさく。「読本よみほん」は絵入えい草双紙くさ ぞうし区別くべつされる、本格ほんかく小説しょうせつ

滑稽本こっけいぼん

庶民しょみん日常生活にちじょう せいかつ滑稽味こっけいみあふれる対話たいわえが小説しょうせつ十返舎一九じっぺんしゃ いっく東海道中膝栗毛とうかいどうちゅう ひざくりげ』(弥次喜多道中やじ きた どうちゅう)、式亭三馬しきてい さんば浮世風呂うきよ ぶろ』『浮世床うきよ どこ』が代表作だいひょうさく江戸えど庶民しょみん生活の活写かっしゃ

人情本にんじょうぼん

町人ちょうにん恋愛れんあい物語ものがたり中心ちゅうしんとする小説しょうせつ為永春水ためなが しゅんすい(1790-1843)の『春色梅児誉美しゅんしょく うめごよみ』が代表作だいひょうさく男女だんじょ繊細せんさい心理しんりえがく。天保てんぽう改革かいかく淫風いんぷうあおるとして発禁はっきんとなった。

洒落本しゃれぼん

遊郭ゆうかくでの会話かいわ中心ちゅうしんに、洒落者しゃれもの粋人すいじん)の言動げんどうえが小説しょうせつ山東京伝さんとう きょうでん(1761-1816)が代表作家だいひょう さっか寛政かんせい改革かいかく発禁はっきんのち人情本にんじょうぼん影響えいきょう

黄表紙・合巻きびょうし・ごうかん

絵入えい草双紙くさ ぞうし発展形はってんけい黄表紙きびょうし風刺ふうし滑稽こっけいふく短編たんぺん絵本えほん恋川春町こいかわ はるまち金々先生栄花夢きんきん せんせい えいがの ゆめ』など)。複数巻ふくすうかんわせた合巻ごうかん長編化ちょうへんか柳亭種彦りゅうてい たねひこ偐紫田舎源氏にせ むらさき いなか げんじ』)。

上田秋成の代表作うえだ あきなりの だいひょうさく