上方中心(西鶴・芭蕉・近松の元禄文化)
三味線伴奏で語る人形劇。近松門左衛門(1653-1725)が大成した。世話物(町人世界)と時代物(武家世界)の2大ジャンルがある。代表作『曽根崎心中』『心中天網島』『国性爺合戦』『冥途の飛脚』。「虚実皮膜」(虚と実の境)の演技論を提唱。
出雲阿国(出雲のお国)が17世紀初頭に京都で始めた踊りに端を発する。当初は女形・少年が演じたが、風紀紊乱を理由に幕府の規制で野郎歌舞伎(成人男性のみ)となる。元禄期に町人芸能として大成、近松門左衛門の戯曲を上演し全国に普及。
連歌から派生した5・7・5の発句(初句)を独立させた文芸。松尾芭蕉(1644-1694)が「蕉風(しょうふう)」を確立し、「さび」「しおり」「ほそみ」「軽み」を理念とした芸術文学とした。
芭蕉以後、与謝蕪村(1716-1783)が絵画的な句風で中興を担い、小林一茶(1763-1828)が庶民の生活を素朴に詠んだ。「やせがえる負けるな一茶これにあり」など人間味あふれる句。