最新国語便覧

浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–103 ページ)

p.81 近世きんせい文学ぶんがく浄瑠璃じょうるり歌舞伎かぶき俳諧はいかい

上方中心(西鶴・芭蕉・近松の元禄文化)

浄瑠璃じょうるり

三味線しゃみせん伴奏ばんそうかた人形劇にんぎょうげき近松門左衛門ちかまつ もんざえもん(1653-1725)が大成たいせいした。世話物せわもの町人ちょうにん世界せかい)と時代物じだいもの武家ぶけ世界せかい)の2だいジャンルジャンルがある。代表作だいひょうさく曽根崎心中そねざき しんじゅう』『心中天網島しんじゅう てんのあみじま』『国性爺合戦こくせんや かっせん』『冥途めいど飛脚ひきゃく』。「虚実皮膜きょじつ ひにく」(きょじつさかい)の演技論えんぎろん提唱ていしょう

歌舞伎かぶき

出雲阿国いずもの おくに出雲いずものおくに)が17世紀初頭せいきしょとう京都きょうとはじめたおどりにたんはっする。当初とうしょ女形おやま少年しょうねんえんじたが、風紀ふうき紊乱びんらん理由りゆう幕府ばくふ規制きせい野郎やろう歌舞伎かぶき成人せいじん男性だんせいのみ)となる。元禄期げんろくき町人ちょうにん芸能げいのうとして大成たいせい近松門左衛門ちかまつ もんざえもん戯曲ぎきょく上演じょうえん全国ぜんこく普及ふきゅう

俳諧はいかい

連歌れんがから派生はせいした5・7・5の発句ほっく初句しょく)を独立どくりつさせた文芸ぶんげい松尾芭蕉まつお ばしょう(1644-1694)が「蕉風しょうふう(しょうふう)」を確立かくりつし、「さび」「しおり」「ほそみ」「軽み」を理念りねんとした芸術文学げいじゅつ ぶんがくとした。

松尾芭蕉まつおばしょう代表作だいひょうさく

中興俳諧と化政期俳諧ちゅうこう はいかいと かせいき はいかい

芭蕉ばしょう以後いご与謝蕪村よさ ぶそん(1716-1783)が絵画的かいがてき句風くふう中興ちゅうこうにない、小林一茶こばやし いっさ(1763-1828)が庶民しょみん生活せいかつ素朴そぼくんだ。「やせがえるけるな一茶これにあり」など人間味にんげんみあふれる句。