最新国語便覧

浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–103 ページ)

p.83 近世きんせい文学ぶんがく国学こくがく和歌わか狂歌きょうか川柳せんりゅう

国学こくがく

江戸中期えどちゅうきから末期まっきにかけて、日本にほん古典こてん精神せいしんもどろうとした学問がくもん仏教ぶっきょう儒教じゅきょう影響えいきょうはいした「日本にほん固有こゆうみち」をもとめた。代表的だいひょうてき国学者こくがくしゃ契沖けいちゅう賀茂真淵かもの まぶち本居宣長もとおり のりなが平田篤胤ひらた あつたね四大人しうし

四大人

近世の和歌きんせいの わか

国学者こくがくしゃ中心ちゅうしんに、伝統でんとう和歌わか革新かくしんこころみられた。賀茂真淵かもの まぶちは『万葉集まんようしゅう』を理想りそうとし、本居宣長もとおり のりながは「敷島しきしまみち」(古典こてん和歌わか)を尊重そんちょう香川景樹かがわ かげきは『古今集こきんしゅう』を理想りそうとする桂園派けいえんはこした。歌人別かじんべつ大隈言道おおくま ことみち橘曙覧たちばな あけみ良寛りょうかんらも著名ちょめい

狂歌きょうか

和歌わかパロディパロディとして、滑稽こっけい風刺ふうし主題しゅだいとした5・7・5・7・7のうた江戸えど天明期てんめいき大流行だいりゅうこう蜀山人しょくさんじん太田南畝おおた なんぽ)、朱楽菅江あけら かんこう宿屋飯盛やどや の めしもりなどが代表作家だいひょう さっか。「きょう」は風雅ふうが狂風きょうふう

川柳せんりゅう

前句付まえくづけ前句まえく付句つけくきそあそび)から発展はってんした5・7・5の短詩たんし柄井川柳からい せんりゅう(1718-1790)が選者せんじゃとして有名ゆうめいとなり、かれえらんだ秀作集しゅうさくしゅう誹風柳多留はいふう やなぎだる』が川柳せんりゅう起源きげん世相せそう風刺ふうし人情にんじょうえがく。

近世の漢詩きんせいの かんし

儒教じゅきょう隆盛りゅうせい知識層ちしきそう漢学かんがく習得しゅうとくにより、漢詩文かんしぶん江戸期えどきとおじてさかんにつくられた。荻生徂徠おぎゅう そらい新井白石あらい はくせき頼山陽らい さんよう(『日本外史にほん がいし』)など著名ちょめい漢詩文家かんしぶんか輩出はいしゅつ