鎌倉時代かまくらじだいから室町時代むろまちじだいにかけて、仏教ぶっきょう・世俗せぞくの説話集せつわしゅうが編あまれた。新仏教しんぶっきょう(浄土宗じょうどしゅう・浄土真宗じょうどしんしゅう・日蓮宗にちれんしゅう・禅宗ぜんしゅう)の広ひろまりとともに、仏教ぶっきょう説話の比重ひじゅうが高たかまる。世俗せぞく説話は武家ぶけ社会しゃかいの道徳観どうとくかんを反映はんえい。
因果応報いんが おうほう、霊験譚れいげんたん、発心譚ほっしんたん、往生譚おうじょうたんなど、仏教ぶっきょう教義きょうぎの具体例ぐたいれいとして説話せつわを語かたる。多おおくが布教ふきょうの手段しゅだんとして用もちいられた。中世ちゅうせいの庶民しょみんにも仏教ぶっきょうの教おしえを浸透しんとうさせた。
武士ぶしの英雄譚えいゆうたん、貴族きぞくの風雅ふうがな歌話かわ、庶民しょみんの機知きちに富とむ話はなしなど、世俗せぞくの様々さまざまな人間像にんげんぞうを描えがく。武家ぶけ社会しゃかいの倫理観りんりかんや、笑話しょうわ・滑稽話こっけいばなしも多おおい。