10〜11世紀せいき、ひらがなで書かく女流じょりゅうの日記にっき文学ぶんがく・随筆ずいひつ文学ぶんがくが花開はなひらいた。漢学かんがくを表道おもてどうとする男性だんせいの作品さくひんとは異ことなり、貴族きぞく女性じょせいは内面ないめんの感情かんじょう・生活せいかつの機微きびを細こまやかに描えがいた。これらは私的してき記録きろくから文学ぶんがく作品さくひんへと昇華しょうかした。
清少納言せいしょうなごん(966-1025頃)の随筆ずいひつ。中宮ちゅうぐう定子ていしの女房にょうぼうとして宮廷きゅうてい生活せいかつで見聞みききしたことを「ものづくし」(〜なもの)の章段しょうだん、日記的にっきてき章段しょうだん、感想的かんそうてき章段しょうだんの形かたちで記しるす。「春はるはあけぼの」「うつくしきもの」など名段めいだん多数たすう。日本最古にほんさいこの随筆ずいひつ文学ぶんがく。