天武天皇の発意により、口承文学(神話・伝説・歌謡)と歴史を結びつけた『古事記』と、中国の歴史書を模範とした『日本書紀』が編纂された。これら六国史の最初である。続く『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』までが「六国史」と総称される。
和銅6年(713)の朝廷の勅令により各国(律令制下の旧国)に提出を命じられた地誌。各地の地名由来・特産物・歌謡などを記録。出雲・常陸・播磨・豊後・肥前の五つが現存する(特に出雲国風土記が完本)。
中国文化の影響により、奈良時代の貴族の間で漢詩文の素養が必須となる。『懐風藻』は751年に成立した現存最古の漢詩集。淡海三船・大津皇子・大伴旅人・山上憶良などの作品を収める。
現存する風土記のうち、唯一完本に近い形で残るもの。神話、自然、農産物、信仰など出雲国(島根県)の総合的記録。