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浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–93 ページ)

p.71 上代じょうだい文学ぶんがくつづき):『古事記こじき』と『日本書紀にほんしょき』の比較ひかく

『古事記』と『日本書紀』の比較「こじき」と「にほんしょき」の ひかく

記録文学きろく ぶんがく

天武天皇てんむてんのう発意はついにより、口承文学こうしょうぶんがく神話しんわ伝説でんせつ歌謡かよう)と歴史れきしむすびつけた『古事記こじき』と、中国ちゅうごく歴史書れきししょ模範もはんとした『日本書紀にほんしょき』が編纂へんさんされた。これら六国史りっこくし最初さいしょである。つづく『続日本紀しょくにほんぎ』『日本後紀にほんこうき』『続日本後紀しょくにほんこうき』『日本文徳天皇実録にほんもんとくてんのうじつろく』『日本三代実録にほんさんだいじつろく』までが「六国史りっこくし」と総称そうしょうされる。

『風土記』「ふどき」

和銅わどう6ねん(713)の朝廷ちょうてい勅令ちょくれいにより各国かっこく律令制下りつりょうせいか旧国きゅうこく)に提出ていしゅつめいじられた地誌ちし各地かくち地名ちめい由来ゆらい特産物とくさんぶつ歌謡かようなどを記録きろく出雲いずも常陸ひたち播磨はりま豊後ぶんご肥前ひぜんの五つが現存げんそんする(特に出雲いずも国風土記が完本かんぽん)。

漢詩文の流行かんしぶんの りゅうこう

中国ちゅうごく文化ぶんか影響えいきょうにより、奈良時代ならじだい貴族きぞくの間で漢詩文かんしぶん素養そよう必須ひっすとなる。『懐風藻かいふうそう』は751年に成立せいりつした現存げんそん最古さいこ漢詩集かんししゅう淡海三船おうみの みふね大津皇子おおつのみこ大伴旅人おおとも の たびと山上憶良やまのうえの おくらなどの作品さくひんおさめる。

出雲国風土記いずものくに ふどき

現存する風土記のうち、唯一完本に近い形で残るもの。神話、自然、農産物、信仰など出雲国(島根県)の総合的記録。