時代区分:奈良時代 白鳳文化/天平文化/大和朝廷
大和朝廷成立以前の日本の社会では、文字を用いた記録がなかった。生活の中で生まれた神話・伝説・歌謡などは、人々の記憶と口の中で語り伝えられて受け継がれた。これを「口承文学」という。
神話は天地の創造や神々の活動を語る物語であり、日本の口承文学の原点である。神祇とは神々の総称で、天つ神(高天原の神々)と国つ神(地上の神々)に大別される。氏神は各氏族の祖神で、職能集団もそれぞれ独自の神を持っていた。これらが大和朝廷の支配下に統合された。
中国大陸からの漢字、仏教、儒教、官制、暦法など、6-7世紀にかけて多くの文化が朝鮮半島を経由して日本に伝来した。これにより従来の口承文学に加え、文字による文学が発展する基盤が築かれた。仏教は552年に欽明天皇の時代に百済から伝えられたとされ、その後の文化と精神生活に大きな影響を与えた。