最新国語便覧

浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–88 ページ)

p.69 漢文学かんぶんがく日本にほんへの影響えいきょう

中国ちゅうごく文学ぶんがく遣隋使けんずいし遣唐使けんとうし派遣はけんとおじて日本にほん伝来でんらいし、日本にほん古典文学こてんぶんがく発展はってんおおきな影響えいきょうあたえた。漢詩文かんしぶん素養そようが、平安以後へいあんいご物語ものがたり日記にっき近世きんせい俳句はいく連歌れんが色濃いろこ反映はんえいされている。

『白氏文集』の影響「はくしぶんしゅう」の えいきょう

白居易はくきょい白楽天はくらくてん 772-846)の詩文集しぶんしゅう平安時代へいあんじだい貴族きぞく必読書ひつどくしょとなり、紫式部むらさきしきぶの『源氏物語げんじものがたり』には『長恨歌ちょうごんか』『琵琶行びわこう』など白居易はくきょい多数たすう引用いんようされている。清少納言せいしょうなごんの『枕草子まくらのそうし』にも白居易はくきょいへの言及げんきゅうがある。

松尾芭蕉と漢文学まつお ばしょうと かんぶんがく

松尾芭蕉まつお ばしょうの『おく細道ほそみち』には、李白りはく杜甫とほなど唐詩とうし影響えいきょう色濃いろこく見られる。芭蕉ばしょう自身じしん唐詩とうしふかまなんでいたとわれ、漢文学かんぶんがくへの敬愛けいあいしめ表現ひょうげん随所ずいしょに見られる。

正岡子規の俳句改革まさおか しきの はいく かいかく

正岡子規まさおか しき(1867-1902)は、近代きんだい俳句はいく創始者そうししゃで、写生主義しゃせいしゅぎ主張しゅちょうした。漢詩かんし素養そようちつつ、和歌わか俳句はいく革新かくしんおこなった。「かきえばかねるなり法隆寺ほうりゅうじ」の有名ゆうめい

代表的な漢詩の例だいひょうてきな かんしの れい