p.31 乗り物
平安時代の乗り物には、屋形を人が運んだ輿、人が手で引いた輦車、牛に引かせた牛車がある。移動には輿や牛車、馬を用いるのが一般的であった。
輿の種類
- 鳳輦 ── 天皇の儀式用
- 手輿 ── 臣下も乗用した。
- 四方輿
- 腰輿
輦車
東宮・親王・内親王・女御・大臣・僧正など、輦車の宣旨を得た者が宮城門から宮門まで乗ることを許された。
牛車
貴族の間で用いられた。身分により、種類もさまざまで、皇族・摂政・関白・勅使などが用いた最も豪華な唐車をはじめ、公卿が用いた檳榔毛車・糸毛車・網代車・八葉車(網代に八葉の紋を描く)などがある。
唐車の各部
皇族や摂関などが儀式の場合に用いた。
- 簾
- 棟
- 屋形
- 格子
- 物見
- 尾
- 榻
- 轂
- 車輪
- 轅
- 軛
- 牛飼い
後ろから乗る/前から降りる
席順
●は男性/○は女性
[1]の位置に座り、二人以上のときは番号が若い方が上席となり、矢印のように向かい合って座る。
▼ 賀茂の祭の牛車 → P.47