言語げんご文化ぶんか #36

漢文かんぶん

漢詩かんしあじわう [漢詩かんし

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」(李白りはく
涼州詞りょうしゅうし」(王翰おうかん

講師こうし 渡辺わたなべ 恭子きょうこ

学習がくしゅうのねらい

漢詩かんし」の二回目にかいめです。二つふたつの「唐詩とうし」を学習がくしゅうします。
一目ひとつめの「黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」は、「友情ゆうじょう」をテーマとしたです。このは、とう時代じだい大詩人だいしじん李白りはく」の作品さくひんです。もう一つもうひとつは、「戦争せんそう」をテーマとした、王翰おうかんの「涼州詞りょうしゅうし」です。このでは、国境付近こっきょうふきん出征しゅっせいした兵士へいし気持きもちをかんがえましょう。
また、「唐詩とうし近体詩きんたいし)のきまり」についても確認かくにんします。

文法・表現

〜をテーマとした〜(連体修飾)
「友情をテーマとした詩」=「友情為主題的詩」。
〜について確認します(漢語+格助詞)
「〜について確認します」=「確認關於…」。

中文翻譯

「漢詩」的第二回。將學習兩首「唐詩」。 第一首「黄鶴楼送孟浩然之広陵」是以「友情」為主題的詩。這首詩是唐代大詩人「李白」的作品。另一首是以「戰爭」為主題、王翰的「涼州詞」。在這首詩中,讓我們思考被派往國境附近出征的士兵的心情吧。 又,也將確認關於「唐詩(近體詩)的規則」。

文法・表現

〜をテーマとした〜(連体修飾)
「友情をテーマとした詩」=「友情為主題的詩」。
〜について確認します(漢語+格助詞)
「〜について確認します」=「確認關於…」。

中文翻譯

「漢詩」的第二回。將學習兩首「唐詩」。 第一首「黄鶴楼送孟浩然之広陵」是以「友情」為主題的詩。這首詩是唐代大詩人「李白」的作品。另一首是以「戰爭」為主題、王翰的「涼州詞」。在這首詩中,讓我們思考被派往國境附近出征的士兵的心情吧。 又,也將確認關於「唐詩(近體詩)的規則」。

学習がくしゅうのポイント●

いち〉「黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」のあじわおう
〉「涼州詞りょうしゅうし」をあじわおう
さん〉「唐詩とうし近体詩きんたいし)のきまり」について

文法・表現

〜を味わおう(勧誘)
味わおう」=「品味吧」。

中文翻譯

〈一〉品味「黄鶴楼送孟浩然之広陵」之詩吧 〈二〉品味「涼州詞」吧 〈三〉關於「唐詩(近體詩)的規則」

文法・表現

〜を味わおう(勧誘)
味わおう」=「品味吧」。

中文翻譯

〈一〉品味「黄鶴楼送孟浩然之広陵」之詩吧 〈二〉品味「涼州詞」吧 〈三〉關於「唐詩(近體詩)的規則」

■ 「黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」をあじわおう

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」を解釈かいしゃくする

題名だいめいの「黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」は、「孟浩然もうこうねんが、揚子江下流ようすこうかりゅう商業都市しょうぎょうとしである『広陵こうりょう』へくのを、作者さくしゃが『黄鶴楼こうかくろう』から見送みおくった」といういことです。ここで、見送みおくられている「孟浩然もうこうねん」は、前回学習ぜんかいがくしゅうした「春暁しゅんぎょう」の作者さくしゃです。また、孟浩然もうこうねんこうとしている「広陵こうりょう」は、長江下流ちょうこうかりゅうのにぎやかな商業都市しょうぎょうとしです。孟浩然もうこうねんは、あこがれのまち広陵こうりょう」へのたびですから、わかれといっても、それほど悲惨ひさんさはないかもしれません。しかし、いつの時代じだいにもわかれはさびしいものです。また、当時とうじ便利べんり交通手段こうつうしゅだんもありませんから、つぎはいつえるのかかりませんでした。そんなことを念頭ねんとうきながら、このんでいきましょう。

文法・表現

〜という意味です(定義)
「『〜』という意味です」=「『…』的意思」。
〜とはいっても、それほど〜はないかもしれません(譲歩)
「別れといっても、それほど悲惨さはないかもしれません」=「雖說是離別,悲慘感或許並不那麼強」。
〜を念頭に置きながら(注意の維持)
を念頭に置きながら」=「一邊放在心上」。

中文翻譯

題名「黄鶴楼送孟浩然之広陵」是「在揚子江下流的商業都市『廣陵』,作者從『黄鶴楼』送孟浩然前往那裡的詩」的意思。在此被送行的「孟浩然」,是上回所學「春暁」的作者。又,孟浩然將要前往的「廣陵」是長江下流的繁華的商業都市。對孟浩然來說是前往憧憬之町「廣陵」的旅程,所以雖說是離別,悲慘感或許並不太強。然而無論哪個時代,離別都是寂寞的。又,當時也沒有便利的交通方式,所以下次何時能相見並不知道。一邊將這樣的事放在心上,一邊讀下去吧。

文法・表現

〜という意味です(定義)
「『〜』という意味です」=「『…』的意思」。
〜とはいっても、それほど〜はないかもしれません(譲歩)
「別れといっても、それほど悲惨さはないかもしれません」=「雖說是離別,悲慘感或許並不那麼強」。
〜を念頭に置きながら(注意の維持)
を念頭に置きながら」=「一邊放在心上」。

中文翻譯

題名「黄鶴楼送孟浩然之広陵」是「在揚子江下流的商業都市『廣陵』,作者從『黄鶴楼』送孟浩然前往那裡的詩」的意思。在此被送行的「孟浩然」,是上回所學「春暁」的作者。又,孟浩然將要前往的「廣陵」是長江下流的繁華的商業都市。對孟浩然來說是前往憧憬之町「廣陵」的旅程,所以雖說是離別,悲慘感或許並不太強。然而無論哪個時代,離別都是寂寞的。又,當時也沒有便利的交通方式,所以下次何時能相見並不知道。一邊將這樣的事放在心上,一邊讀下去吧。

語句ごく意味いみ

文法・表現

古典語の語義(限定)
解釋詩語。「唯だ」=只是;「莫れ」=不要~。

中文翻譯

●故人……古老的友人。在此指孟浩然 ●黄鶴楼……位於長江畔的高建築之名 ●辞す……告別 ●烟花……朦朧中的花。春花上霞籠罩的風景 ●揚州……「廣陵」的別名 ●孤帆……張帆的一艘船(孟浩然乘的船) ●遠影……遠處所見的身影 ●碧空……青空 ●尽く……盡、消失 ●唯だ……唯~。只~。表示「限定」 ●天際……大空的盡頭 ●長江……中國最大的河「揚子江」

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」のポイント

このつくられたとき李白三十七歳りはくさんじゅうななさい孟浩然四十九歳もうこうねんしじゅうきゅうさいでした。このには、「さびしい」という言葉ことばひとつもありませんが、こまかい情景描写じょうけいびょうしゃ言葉以上ことばいじょうに「わかれのせつなさ」を表現ひょうげんしています。それが、李白りはくうまさなのです。

文法・表現

〜は一つもありませんが、〜(強調的否定+逆接)
「『寂しい』は一つもありませんが、〜表現しています」=「『寂寞』一個都沒有但卻表現…」。
〜以上に〜(程度の超越)
「言葉以上に」=「超越言語」。

中文翻譯

這首詩被作的時候,李白三十七歲,孟浩然四十九歲。這首詩中,「寂寞」這個詞一個也沒有,但細微的情景描寫超越言語地表現了「離別之難捨」。那正是李白詩之高明。

文法・表現

〜は一つもありませんが、〜(強調的否定+逆接)
「『寂しい』は一つもありませんが、〜表現しています」=「『寂寞』一個都沒有但卻表現…」。
〜以上に〜(程度の超越)
「言葉以上に」=「超越言語」。

中文翻譯

這首詩被作的時候,李白三十七歲,孟浩然四十九歲。這首詩中,「寂寞」這個詞一個也沒有,但細微的情景描寫超越言語地表現了「離別之難捨」。那正是李白詩之高明。

李白りはく」とは、どんなひと

李白りはく魅力みりょくは、常識じょうしきわくにとらわれない、自由奔放じゆうほんぽうさだと言われています。いわゆる天才肌てんさいはだ詩人しじんなのです。そのうえ、だい酒好さけずきで、それだけに役人やくにんとしてはうまくいかず、放浪続ほうろうつづきの人生じんせいおくりました。そんな李白りはくですから、出生しゅっせい生涯しょうがいにはなぞおおいのです。その反面はんめん、たくさんのエピソードがのこっています。
そのなかでもとく有名ゆうめいな、李白りはく人柄ひとがらかるエピソードをみっつ、紹介しょうかいします。

文法・表現

〜だと言われています(伝聞)
と言われています」=「據說」。
そのうえ、〜で、それだけに〜(強調+因果)
そのうえ、〜で、それだけに」=「加上正因為如此」。
〜には謎が多いのです(評価)
には謎が多いのです」=「有許多謎」。

中文翻譯

李白的魅力,據說是不被常識框架所束縛的自由奔放。可說是所謂天才氣質的詩人。再加上他是大愛酒之人,正因如此作為官員並不順利,過著持續放浪的人生。所以這樣的李白,他的出生與生涯多有謎團。另一方面,留下了許多軼事。 其中特別有名、能瞭解李白人品的軼事,介紹三則。

ひとは、まれたときのエピソードです。李白りはくは、あざなを「太白たいはく」といます。「太白たいはく」とは「金星きんせい」のことです。李白りはくのおかあさんが、このほしゆめて、李白りはくをみごもったことからつけられたそうです。

文法・表現

〜と言います(命名)
「字を『太白』と言います」=「字叫做『太白』」。
〜ことからつけられたそうです(命名の由来+伝聞)
みごもったことからつけられたそうです」=「據說是因為懷上了而取的」。

中文翻譯

第一則,是出生時的軼事。李白的字叫做「太白」。「太白」就是「金星」。據說是因為李白的母親夢見這顆星,便懷上了李白,所以取了這個字。

ふたは、李白四十代前半りはくしじゅうだいぜんはんのエピソードです。ある突然とつぜん宮殿きゅうでんばれた李白りはくは、かなりおさけんでいて、くつ長靴ながぐつのような履物はきもの)を、自分じぶんげなかったそうです。そこで、役人やくにんくつがせるようめいじたのです。そのとき役人やくにんが、この李白りはく失礼しつれいいをうらみにおもって、悪口わるぐちいました。これが原因げんいんで、李白りはく長安ちょうあんることになったとわれています。

文法・表現

〜そうです(伝聞)
脱げなかったそうです」=「據說無法脫」。
〜を恨みに思って、〜を言いました(心情+行動)
恨みに思って、悪口を言いました」=「懷恨在心,說了壞話」。
〜が原因で、〜と言われています(因果+伝聞)
が原因で、〜と言われています」=「因…而據說」。

中文翻譯

第二則,是李白四十多歲前半的軼事。某日,突然被叫到宮殿的李白,因喝了相當多酒,連靴(如長靴般的鞋)都無法自己脫。於是命官員為他脫靴。據說當時的官員對李白這種失禮的舉動懷恨在心,說了壞話。據說這就是李白離開長安的原因。

みっは、李白りはくくなったときのエピソードです。「李白りはくは、かわふねかべてさけんでいたときに、ってみずうつったつきつかまえようとして、かわちて溺れ死おぼれしんだ」というのです。李白りはくには、いろいろなせつがありますが、このはなしなどは本当ほんとうかどうかはともかく、ロマンチストな李白りはくらしいエピソードです。
このほかにも、「っぱらってていたら、よだれが地面じめんれて、それがなんとになってしまった」という面白おもしろいものもあります。天才詩人てんさいしじん李白りはく」には、おさけにまつわる逸話いつわおおいですね。

文法・表現

〜ようとして、〜(意志+帰結)
「捕まえようとして」=「想要抓」。
〜はともかく、〜らしい(保留+特徴)
「本当かどうかはともかく、李白らしい」=「真假不論,很像李白」。

中文翻譯

第三則,是李白逝世時的軼事。「李白將船浮於河上飲酒時,醉了想抓水中映出的月,落入河中溺死」這樣的說法。李白的死有種種說法,這個故事不論真假,都是很符合浪漫主義者李白的軼事。 此外,還有「醉倒睡著,口水滴到地上,那竟然變成了詩」這樣有趣的軼事。天才詩人「李白」與酒有關的逸聞很多呢。

文法・表現

〜だと言われています(伝聞)
と言われています」=「據說」。
そのうえ、〜で、それだけに〜(強調+因果)
そのうえ、〜で、それだけに」=「加上正因為如此」。
〜には謎が多いのです(評価)
には謎が多いのです」=「有許多謎」。

中文翻譯

李白的魅力,據說是不被常識框架所束縛的自由奔放。可說是所謂天才氣質的詩人。再加上他是大愛酒之人,正因如此作為官員並不順利,過著持續放浪的人生。所以這樣的李白,他的出生與生涯多有謎團。另一方面,留下了許多軼事。 其中特別有名、能瞭解李白人品的軼事,介紹三則。

■ 「涼州詞りょうしゅうし」のあじわおおう

涼州詞りょうしゅうし」を解釈かいしゃくする

題名だいめいの「涼州詞りょうしゅうし」は、「涼州りょうしゅううた」という意味いみです。「涼州りょうしゅう」は地名ちめいで、他国たこくからの進入しんにゅうふせぐ「防衛ぼうえい拠点きょてん」として重要じゅうよう場所ばしょでした。ですから、涼州りょうしゅうには、おおくの兵士へいし派遣はけんされていたのです。「涼州詞りょうしゅうし」は、この涼州りょうしゅうおもむいた兵士へいしたちのことをうたったです。

文法・表現

〜として〜場所でした(資格+評価)
「拠点として重要な場所でした」=「作為據點是重要的場所」。
〜が派遣されていた(受身過去)
「兵士が派遣されていた」=「被派遣了士兵」。

中文翻譯

題名「涼州詞」是「涼州的歌」之意。「涼州」是地名,作為防止他國侵入的「防衛據點」,是重要的場所。所以涼州派遣了眾多士兵。「涼州詞」是詠唱赴涼州的士兵們之詩。

文法・表現

〜として〜場所でした(資格+評価)
「拠点として重要な場所でした」=「作為據點是重要的場所」。
〜が派遣されていた(受身過去)
「兵士が派遣されていた」=「被派遣了士兵」。

中文翻譯

題名「涼州詞」是「涼州的歌」之意。「涼州」是地名,作為防止他國侵入的「防衛據點」,是重要的場所。所以涼州派遣了眾多士兵。「涼州詞」是詠唱赴涼州的士兵們之詩。

語句ごく意味いみ

文法・表現

古典詩語の語釈
解釋詩語

中文翻譯

●葡萄の美酒……上等的葡萄酒 ●夜光の杯……西域產玉所做的杯,或經絲路傳來的玻璃所做的杯 ●飲まんと欲して……想要喝 ●琵琶……大茄子形狀的扁平琴身上張了四或五弦的樂器。據說發源於波斯 ●催す……催促 ●沙場……沙漠。漢代以來,也是與異民族的戰場 ●君……世間之人 ●莫れ……不要~。表示「禁止」 ●古來……從昔到今 ●征戰……出征戰場 ●幾人か回る……究竟有幾個人平安歸來呢

涼州詞りょうしゅうし」のポイント

鑑賞かんしょうする二つふたつ視点してん

①「異国情緒いこくじょうちょ」をただよわせる言葉ことば
涼州詞りょうしゅうし」には、異国情緒いこくじょうちょただよわせる言葉ことばおお使つかわれています。「葡萄ぶどう美酒びしゅ」「夜光やこうはい」「琵琶びわ」などがその代表だいひょうです。夜光やこうはいに、葡萄ぶどう美酒びしゅれてむという行為こういは、当時とうじ中国人ちゅうごくじん日常にちじょうにはない生活せいかつでした。これらは、視覚しかく)でたのしむもの。そして、「琵琶びわ」のおとは、みみ聴覚ちょうかく)でたのしむものです。その両者りょうしゃわさることで、わたしたちに独特どくとく世界せかいをイメージさせてくれています。

文法・表現

〜が多く使われています(受身)
多く使われています」=「被多用」。
〜という行為は、〜にはない生活でした(評価)
という行為はにはない生活でした」=「這樣的行為不在的生活中」。
〜が合わさることで、〜させてくれています(合成+使役受益)
合わさることで、〜させてくれています」=「合在一起…」。

中文翻譯

「涼州詞」中使用了許多帶有異國情調的詞語。「葡萄美酒」「夜光杯」「琵琶」等就是其代表。將葡萄美酒注入夜光杯飲用這個行為,並非當時中國人日常的生活。這些是用眼(視覺)享受之物。然後,「琵琶」的聲音是用耳(聽覺)享受之物。兩者合在一起,便讓我們聯想到獨特的世界。

文法・表現

〜が多く使われています(受身)
多く使われています」=「被多用」。
〜という行為は、〜にはない生活でした(評価)
という行為はにはない生活でした」=「這樣的行為不在的生活中」。
〜が合わさることで、〜させてくれています(合成+使役受益)
合わさることで、〜させてくれています」=「合在一起…」。

中文翻譯

「涼州詞」中使用了許多帶有異國情調的詞語。「葡萄美酒」「夜光杯」「琵琶」等就是其代表。將葡萄美酒注入夜光杯飲用這個行為,並非當時中國人日常的生活。這些是用眼(視覺)享受之物。然後,「琵琶」的聲音是用耳(聽覺)享受之物。兩者合在一起,便讓我們聯想到獨特的世界。

②「この兵士へいしは、どうして異国情緒いこくじょうちょにひたろうとするのか」
たたかいをまえにして、というものを意識いしきしないではいられない兵士へいしが、せめてつかの快楽かいらくいのなかに、それらをわすれようとして、異国情緒いこくじょうちょにひたりもうとしているのです。「涼州詞りょうしゅうし」は、異国情緒いこくじょうちょたっぷりのうつくしい情景じょうけいえがきながら、戦争せんそうという、ぎりぎりのいつめられた人間にんげんふかかなしみ、兵士へいしのやるせない感情かんじょう痛切つうせつ表現ひょうげんしています。

文法・表現

〜を前にして(直面)
「戦いを前にして」=「面對戰鬥」。
〜ないではいられない(必然)
「意識しないではいられない」=「不得不意識到」。
〜を忘れようとして、〜にひたり込もうとしているのです(意図)
を忘れようとしてにひたり込もうとしているのです」=「想要忘掉沉浸於」。
〜ながら、〜痛切に表現しています(並行+強調)
「描きながら、〜痛切に表現しています」=「一邊描繪,一邊痛切地表現」。

中文翻譯

面對戰鬥、不得不意識到死亡的士兵,至少想在轉瞬即逝的快樂與醉中忘掉那些,沉浸於異國情調。「涼州詞」一邊描繪滿是異國情調的美麗情景,一邊痛切地表現了被逼到戰爭這個極限場面的人類的深沉悲傷、士兵無法排遣的感情。

文法・表現

〜を前にして(直面)
「戦いを前にして」=「面對戰鬥」。
〜ないではいられない(必然)
「意識しないではいられない」=「不得不意識到」。
〜を忘れようとして、〜にひたり込もうとしているのです(意図)
を忘れようとしてにひたり込もうとしているのです」=「想要忘掉沉浸於」。
〜ながら、〜痛切に表現しています(並行+強調)
「描きながら、〜痛切に表現しています」=「一邊描繪,一邊痛切地表現」。

中文翻譯

面對戰鬥、不得不意識到死亡的士兵,至少想在轉瞬即逝的快樂與醉中忘掉那些,沉浸於異國情調。「涼州詞」一邊描繪滿是異國情調的美麗情景,一邊痛切地表現了被逼到戰爭這個極限場面的人類的深沉悲傷、士兵無法排遣的感情。

■ 「唐詩とうし近体詩きんたいし)のきまり」について

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる」も「涼州詞りょうしゅうし」も、どちらも「近体詩きんたいし」です。それぞれのの「形式けいしき」・「いん押韻おういん)」について確認かくにんしましょう。

文法・表現

〜も〜も、どちらも〜です(並列+等置)
も〜も、どちらも『近体詩』です」=「無論哪個都是近體詩」。

中文翻譯

「黄鶴楼送孟浩然之広陵」與「涼州詞」,無論哪一首都是「近體詩」。讓我們確認各首詩的「形式」、「韻(押韻)」吧。

文法・表現

〜も〜も、どちらも〜です(並列+等置)
も〜も、どちらも『近体詩』です」=「無論哪個都是近體詩」。

中文翻譯

「黄鶴楼送孟浩然之広陵」與「涼州詞」,無論哪一首都是「近體詩」。讓我們確認各首詩的「形式」、「韻(押韻)」吧。

形式けいしき」は、どちらも一句いっく七文字ななもじでできています。このようなを「七言詩しちごんし」といいいます。そして、前回学習ぜんかいがくしゅうした「春暁しゅんぎょう」とおな四句構成よんくこうせいですから、「絶句ぜっく」です。つまり、この二つふたつは、どちらも「七言絶句しちごんぜっく」となります。

文法・表現

〜でできています(構成)
「七文字でできています」=「七字組成」。
〜と同じ〜構成ですから、〜です(理由+帰結)
と同じ構成ですから、〜です」=「因為與…同樣構成,所以是…」。

中文翻譯

「詩之形式」上,兩者的一句都由七字組成。這樣的詩稱為「七言詩」。並且,與上回所學的「春暁」一樣是四句構成,所以是「絕句」。也就是說,這兩首詩無論哪一首都是「七言絕句」。

文法・表現

〜でできています(構成)
「七文字でできています」=「七字組成」。
〜と同じ〜構成ですから、〜です(理由+帰結)
と同じ構成ですから、〜です」=「因為與…同樣構成,所以是…」。

中文翻譯

「詩之形式」上,兩者的一句都由七字組成。這樣的詩稱為「七言詩」。並且,與上回所學的「春暁」一樣是四句構成,所以是「絕句」。也就是說,這兩首詩無論哪一首都是「七言絕句」。

いん押韻おういん)」の位置いちですが、「五言ごごん」の場合ばあい偶数句末ぐうすうくまつむことになっていましたが、「七言しちごん」になると偶数句末ぐうすうくまつだけでなく、一句目末いっくめまついんみます

文法・表現

〜の場合は〜に踏むことになっていましたが、〜(前提+逆接)
の場合は踏むことになっていましたが」=「在…的場合是踏,但是」。
〜になると〜だけでなく、〜(範囲拡張)
になるとだけでなく、〜も踏みます」=「到了不只…,踏」。

中文翻譯

關於「韻(押韻)」的位置,「五言」的情況下是在偶數句末踏韻,到了「七言」,便不只是偶數句末,第一句末也踏韻。

文法・表現

〜の場合は〜に踏むことになっていましたが、〜(前提+逆接)
の場合は踏むことになっていましたが」=「在…的場合是踏,但是」。
〜になると〜だけでなく、〜(範囲拡張)
になるとだけでなく、〜も踏みます」=「到了不只…,踏」。

中文翻譯

關於「韻(押韻)」的位置,「五言」的情況下是在偶數句末踏韻,到了「七言」,便不只是偶數句末,第一句末也踏韻。


漢文かんぶん

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる李白りはく

故人こじん西の方黄鶴楼こうかくろうをニテ
煙花えんか三月くだ揚州ようしゅうに
孤帆こはん遠影えんえい碧空へきくうに
長江ちょうこうの天際てんさいにながルルを

唐詩選とうしせん

涼州詞りょうしゅうし王翰おうかん

葡萄ぶどう美酒びしゅ夜光やこうのはい
ほつマント琵琶びわ馬上ばじょうにうなが
ヒテ沙場さじょうにくんなかわらふこと
古来こらいより征戦せいせん幾人いくにんかえ

唐詩選とうしせん


書き下し文かきくだしぶん

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる

故人こじん西にしのかた黄鶴楼をこうかくろうを辞しじし 煙花えんか三月さんがつ揚州にようしゅうに下るくだる
孤帆のこはんの遠影えんえい碧空にへきくうに尽きつき 唯だただ見るみる長江のちょうこうの天際にてんさいに流るるをながるるを

涼州詞りょうしゅうし

葡萄のぶどうの美酒びしゅ夜光のやこうのはい 飲まんとのまんと欲してほっして琵琶びわ馬上にばじょうに催すうながす
酔ひてよいて沙場にさじょうに臥すふすくん笑ふわらうこと莫かれなかれ 古来こらい征戦せいせん幾人かいくにんか回るかえる

現代語訳げんだいごやく

黄鶴楼送孟浩然之広陵こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる

ふるくからの友人ゆうじん(である孟浩然もうこうねん)は、ここ西のにしの地にちにある黄鶴楼にこうかくろうに別れをわかれを告げつげ
春のはるの花にはなに霞がかすみが立ちこめるたちこめる三月にさんがつに揚州へとようしゅうへと舟にふねに乗ってのって孟浩然はもうこうねんは長江をちょうこうを下ってくだっていく。
(この黄鶴楼からこうかくろうから見送っているとみおくっていると孟浩然がもうこうねんが乗ったのった一そうのいっそうの小舟のこぶねの遠いとおい姿はすがたは、(やがて)青空のあおぞらの中になかに見えなくみえなくなり、
後にはあとにはただ、尽きることのつきることのない長江のちょうこうの流れがながれが大空のおおぞらの果てまではてまで流れてながれていくのが見えるみえるばかりである。

文法・表現

〜に別れを告げ、〜下っていく(連用+帰結)
「黄鶴楼に別れを告げ、〜下っていく」=「向…告別,下行」。
〜と、〜見えなくなり、〜(条件+結果)
見送っていると、〜見えなくなり」=「目送著,便看不見了」。
後にはただ〜ばかりである(限定)
後にはただばかりである」=「之後只…」。

中文翻譯

(黄鶴楼送孟浩然之広陵 現代語譯)古老的友人(孟浩然),向這西邊之地的黄鶴楼告別, 在春花上霞籠罩的三月,前往揚州(乘船,孟浩然順長江)下行。 (從這黄鶴楼目送,孟浩然所乘的)一艘小船的遠影,(不久)便在青空之中看不見了, 之後只看到無盡的長江之流,向著大空的盡頭流去。

文法・表現

〜に別れを告げ、〜下っていく(連用+帰結)
「黄鶴楼に別れを告げ、〜下っていく」=「向…告別,下行」。
〜と、〜見えなくなり、〜(条件+結果)
見送っていると、〜見えなくなり」=「目送著,便看不見了」。
後にはただ〜ばかりである(限定)
後にはただばかりである」=「之後只…」。

中文翻譯

(黄鶴楼送孟浩然之広陵 現代語譯)古老的友人(孟浩然),向這西邊之地的黄鶴楼告別, 在春花上霞籠罩的三月,前往揚州(乘船,孟浩然順長江)下行。 (從這黄鶴楼目送,孟浩然所乘的)一艘小船的遠影,(不久)便在青空之中看不見了, 之後只看到無盡的長江之流,向著大空的盡頭流去。

涼州詞りょうしゅうし

葡萄のぶどうの美味しいおいしい酒をさけを夜光のやこうの杯にはいに注ぎそそぎ
飲もうとのもうとすると、早くはやく酒をさけを飲み干せのみほせというように、琵琶がびわが馬上でばじょうで鳴り響くなりひびく
たとえ、酔いつぶれてよいつぶれて戦場であるせんじょうである砂漠にさばくに寝そべってねそべってしまっても、世間のせけんの人よひとよ、(そのだらしない姿をすがたを笑わないでわらわないでくれ。
昔からむかしから今にいまに至るまでいたるまで、こうして遠くとおく戦場にせんじょうに駆り出されたかりだされた兵士のへいしのうち、(いったい)何人がなんにんが戦場からせんじょうから故郷にこきょうに無事にぶじに帰ったかえったであろうか(分からないわからないのだから)。

文法・表現

〜に注ぎ、〜飲もうとすると、〜(連用+条件)
注ぎ飲もうとすると」=「注入,想要喝時」。
〜というように、〜(比況)
飲み干せというように」=「彷彿在說『喝完』般」。
たとえ〜ても、〜くれ(譲歩+依頼)
たとえ寝そべってしまっても、笑わないでくれ」=「即使躺下,請不要笑」。
〜のうち、〜であろうか(範囲+疑問詠嘆)
「兵士のうち、何人がであろうか」=「士兵之中有幾人呢」。

中文翻譯

(涼州詞 現代語譯)將葡萄美酒注入夜光杯, 想要喝時,彷彿在催促「快點把酒喝完」般,琵琶在馬上鳴響。 即使醉倒,臥於(戰場的)沙漠之上,世間之人啊,請不要笑(那狼狽之姿)。 從昔到今,被驅往遙遠戰場的士兵中,(究竟)有幾個人能從戰場平安回到故鄉呢(不知道啊)。

文法・表現

〜に注ぎ、〜飲もうとすると、〜(連用+条件)
注ぎ飲もうとすると」=「注入,想要喝時」。
〜というように、〜(比況)
飲み干せというように」=「彷彿在說『喝完』般」。
たとえ〜ても、〜くれ(譲歩+依頼)
たとえ寝そべってしまっても、笑わないでくれ」=「即使躺下,請不要笑」。
〜のうち、〜であろうか(範囲+疑問詠嘆)
「兵士のうち、何人がであろうか」=「士兵之中有幾人呢」。

中文翻譯

(涼州詞 現代語譯)將葡萄美酒注入夜光杯, 想要喝時,彷彿在催促「快點把酒喝完」般,琵琶在馬上鳴響。 即使醉倒,臥於(戰場的)沙漠之上,世間之人啊,請不要笑(那狼狽之姿)。 從昔到今,被驅往遙遠戰場的士兵中,(究竟)有幾個人能從戰場平安回到故鄉呢(不知道啊)。

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文法・表現

〜及び〜を〜禁じます(漢語並列+強調)
正式・告知の文体

中文翻譯

嚴禁未經授權轉載及商用本頁文件、圖像。

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