【一】奥山に、猫またといふものありて
学習のねらい
『徒然草』第八十九段「奥山に、猫またといふものありて」の前半を読みます。「猫また」をめぐる噂を信じる法師が登場します。「猫また」についてどのような噂が広まっていたのか、それを聞いた法師はどのように行動したのか。その法師の心情を想像しながら読んでいきましょう。
文法・表現
- 〜の前半を読みます(敬体・現在)
- 「の前半を読みます」=「讀…的前半」。
- 〜をめぐる〜(連体修飾)
- 「『猫また』をめぐる噂」=「圍繞『貓又』的傳聞」。
- 〜が登場します(自動詞・現在)
- 「法師が登場します」=「登場了法師」。
- 〜についてどのように〜のか、〜(疑問内包の連鎖)
- 「についてどのような噂が広まっていたのか、どのように行動したのか」=「關於有什麼樣的傳聞流傳、如何行動」。多重内包疑問。
中文翻譯
本回閱讀《徒然草》第八十九段「奥山に、猫またといふものありて」的前半。登場人物是相信「貓又」傳聞的法師。理解關於「貓又」的傳聞是如何流傳的,以及聽到傳聞的法師是如何行動的吧。
●学習のポイント●
〈一〉猫またの噂の内容を理解する
〈二〉前半の法師の行動を理解する
〈三〉法師の心情を理解する
文法・表現
- 〜の〜を理解する(漢語名詞句)
- 「噂の内容を理解する」「行動を理解する」=「理解傳聞內容/行動」。並列定型。
中文翻譯
〈一〉理解「貓又」傳聞的內容
〈二〉理解前半法師的行動
〈三〉理解法師的心情
■猫またの噂の内容を理解する
山の奥に「猫また」というものがいて、人を食べてしまうという噂がありました。さらには、人の住む近くにも出没し、それは猫が年を取って姿を変えたものだとはなす人もいました。鎌倉時代の初め、藤原定家は日記の中で、「猫また」が一夜にして七八人を食べてしまい、その目は猫のようで体は犬のようであったという話を記しています。鎌倉時代には、「猫また」の噂はかなり広まっていたようです。
文法・表現
- 〜という噂がありました(伝聞の存在)
- 「食べてしまうという噂がありました」=「有著吃人的傳聞」。
- さらには、〜(追加・強調)
- 「さらには、近くにも出没し」=「更甚者,也出沒於附近」。
- 〜だとはなす人もいました(伝聞+並列)
- 「猫が年を取って姿を変えたものだとはなす人もいました」=「也有人說是年老變化的貓」。
- 〜から、〜と分かります(根拠+帰結)
- 「残していますから、影響力があったと分かります」=「因為留下記載,可知有影響力」。
中文翻譯
在深山中有名為「貓又」之物,會吃人——這樣的傳聞流傳著。也有人說,那也會出沒於人居處附近,是貓上了年紀變化成的。鎌倉時代初期,藤原定家在日記中也記下了「貓又」的傳聞,可知當時這個傳說具有相當廣泛的影響力。
■前半の法師の行動を理解する
人を食うという「猫また」の噂を聞いた何阿弥陀仏という法師は、よくよく気をつけなければならないと思っていました。ある日、法師は夜遅くまで連歌に夢中になってしまい、暗い中を一人で家に帰ることになりました。そして川のほとりで、突然ふと足もとに寄って来たものがあり、すぐに飛びつかれて首のあたりを食われそうになりました。
文法・表現
- 〜という〜の噂を聞いた〜(連体修飾の連鎖)
- 「人を食うという『猫また』の噂を聞いた法師」=「聽到『吃人』的『貓又』傳聞的法師」。
- よくよく気をつけなければならないと思っていました(強調+義務+継続)
- 「よくよく気をつけなければならないと思っていました」=「一直認為必須非常小心」。
- 〜に夢中になってしまい、〜帰ることになりました(受身+帰結)
- 「夢中になってしまい、帰ることになりました」=「沉迷,結果不得不回去」。
- 〜の途中、〜が襲ってきます(場面+動作)
- 「途中、『猫また』が襲ってきます」=「途中,貓又襲擊過來」。
中文翻譯
聽到「會吃人的貓又」這個傳聞,名為「何阿弥陀仏」的法師心想必須非常小心。某日,法師沉迷於連歌直到深夜,獨自一人在黑暗的夜路上回家。途中經過「小川」之處時,傳聞中的「貓又」突然撲了上來——
【二】奥山に、猫またといふものありて
学習のねらい
『徒然草』第八十九段「奥山に、猫またといふものありて」の後半を読みます。「猫また」に襲われたと思った法師はその後どうなったのか。事の真相を理解していきます。そして、この話から得られる教訓を考えます。また、助動詞の基本的な働きを学習します。
文法・表現
- 〜と思った〜(連体修飾の引用)
- 「『猫また』に襲われたと思った法師」=「以為被『貓又』襲擊的法師」。
- 〜どうなったのか(疑問内包)
- 「その後どうなったのか」=「後來怎麼了」。
- 〜から得られる教訓を考えます(受身+勧誘)
- 「得られる教訓を考えます」=「思考可以從中得到的教訓」。
中文翻譯
本回閱讀《徒然草》第八十九段「奥山に、猫またといふものありて」的後半。被「貓又」襲擊的法師後來怎樣了呢?理解事情的真相吧。然後從這個故事思考其教訓吧。同時也學習助動詞的作用。
●学習のポイント●
〈一〉後半の法師の行動を理解する
〈二〉事の真相を理解し、この段の教訓を考える
〈三〉助動詞のはたらきを理解する
文法・表現
- 〜の〜を理解する〈、〜を考える〉(並列)
- 「真相を理解し、教訓を考える」=「理解真相並思考教訓」。
- 〜のはたらきを理解する(漢語熟語)
- 「はたらき」=「作用、機能」。
中文翻譯
〈一〉理解後半法師的行動
〈二〉理解事情真相,思考此段教訓
〈三〉理解助動詞的作用
■重要語句
- 連歌 ……… 「五七五七七」の短歌を「五七五」と「七七」に分けて二人で詠むもの。三人以上が集まり、「五七五」「七七」「五七五」「七七」と長く続けていくこともあった。百句まで続ける形式が鎌倉時代に確立し、これを「百韻連歌」という。
- 歩く ……… あちこちを動き回る。
- 音に聞く ……… 噂に聞く。
- やがて ……… すぐに。そのまま。
■法師の心情を理解する
何阿弥陀仏という法師は、「猫また」の噂を聞いて疑うことはなかったようです。夜中に一人で家に帰ることになってしまった時は、怖くてしかたなかったのでしょう。何かに襲われた時には、暗くてその姿を見ていないにもかかわらず、「猫また」に襲われたと信じて疑わなかったのです。法師の立場になって、この時の風景や気持ちをいろいろ想像して楽しんでみましょう。
文法・表現
- 〜を疑うことはなかったようです(否定の経験+推量)
- 「疑うことはなかったようです」=「似乎沒有懷疑」。「~ことはない」=未経験/否定。
- 〜することになってしまった時(受身的帰結)
- 「帰ることになってしまった時」=「結果不得不回去的時候」。
- 〜でしかたなかったのでしょう(推量)
- 「怖くてしかたなかったのでしょう」=「大概是怕得受不了吧」。
- 〜にちがいないと思い込み、〜(強い断定+誤認)
- 「『猫また』にちがいないと思い込み」=「認定一定是貓又」。「思い込む」=主觀斷定,含誤判語意。
中文翻譯
名為「何阿弥陀仏」的法師,似乎完全沒有懷疑「貓又」的傳聞。在不得不深夜獨自回家的狀況下,一定怕得不得了吧。被什麼襲擊時,因為昏暗看不清對方的樣子,便認定「這就是『貓又』」——這就是法師當下的狀況。
■後半の法師の行動を理解する
「猫また」に襲われたと思った法師は、正気を失って川に転げ落ち、助けを求めます。その声を聞いた近所の人が出てきて助け出し、法師ははいつくばりながら、やっとのことで家に帰り着きます。
文法・表現
- 〜と思った〜(連体修飾の引用)
- 「襲われたと思った法師」=「以為被襲擊的法師」。
- 正気を失って〜(連用)
- 「正気を失って、川に転げ落ち」=「失神、跌落川中」。
- 助けを求めます(敬体・受身)
- 「助けを求めます」=「求救」。
- はいつくばりながら、やっとのことで〜(並行+苦難)
- 「はいつくばりながら、やっとのことで家に帰り着きます」=「一邊爬著,好不容易回到家」。
中文翻譯
以為被「貓又」襲擊的法師失了神,跌落川中呼救。附近的人聽到聲音出來救助,法師爬著爬著、好不容易才回到家。
■事の真相を理解し、この段の教訓を考える
実は、「猫また」ではなく、法師が飼っていた犬が、主人の帰りを喜び飛びついたのでした。これが事の真相でした。法師は「猫また」の噂を疑うことなく固く信じたので、このような大変な目に遭ってしまいました。噂話は、このように人を惑わすものです。私たちは日常の中で噂話にどのように向き合っているでしょうか。振り返ってみましょう。
文法・表現
- 実は、〜ではなく、〜のでした(事実+対比)
- 「実は、『猫また』ではなく、犬が〜のでした」=「其實不是『貓又』,而是狗…」。
- 〜飛びついたのでした(過去・既知)
- 「飛びついたのでした」=「原來是撲了上來」。真相判明の語感。
- 〜を疑うことなく固く信じたので、〜目に遭ってしまいました(理由+帰結)
- 「疑うことなく固く信じたので、大変な目に遭ってしまいました」=「因為毫不懷疑、深信不疑,結果落到狼狽下場」。
- 〜に対しては〜なければならないということを伝えている(義務+伝達)
- 「に対しては慎重でなければならないということを伝えている」=「傳達了對…必須慎重」。
中文翻譯
其實襲擊他的並不是「貓又」,而是法師自己飼養的狗,因為主人回家高興而撲了上來。這就是事情的真相。法師對「貓又」的傳聞毫不懷疑、深信不疑,因此落到如此狼狽之境。我們在面對傳聞時必須謹慎——可以說此段在傳達這樣的教訓。
■助動詞のはたらきを理解する
◎助動詞は、主に動詞の下に付き、さまざまな意味を付け加えます。
文法・表現
- 〜は、〜に付き、〜を付け加えます(並列の動作)
- 「助動詞は、〜に付き、〜を付け加えます」=「附於…、加上…」。
- 主に〜(限定副詞)
- 「主に動詞の下に付く」=「主要附在動詞之下」。
- さまざまな〜(連体修飾)
- 「さまざまな意味」=「各種意義」。
【例】 「遊びに行く」
● 過去の出来事として表現する
現代文: 「遊びに行った」
古文: 「遊びに行きけり」 → 過去の助動詞「けり」
文法・表現
- 〜として表現する(漢語格助詞)
- 「過去の出来事として表現する」=「作為過去事件來表達」。
- 古文「けり」(過去・伝聞)
- 「けり」=表過去・伝聞。「~た」的古文版。
中文翻譯
●表達「過去事件」:
現代文:「遊びに行った(去玩了)」
古文:「遊びに行きけり」→過去助動詞「けり」
● 否定(打ち消し)の文にする
現代文: 「遊びに行かない」
古文: 「遊びに行かず」 → 打ち消しの助動詞「ず」
文法・表現
- 否定(打ち消し)の文にする(漢語+動詞)
- 「否定の文にする」=「變成否定句」。
- 古文「ず」(打消の助動詞)
- 「ず」=打消助動詞,現代「~ない」。
中文翻譯
●做否定句:
現代文:「遊びに行かない(不去玩)」
古文:「遊びに行かず」→打消助動詞「ず」
◎助動詞は、動詞や形容詞と同じように活用します。
【例】 過去の助動詞「けり」が活用して「ける」となった例:
文法・表現
- 〜と同じように〜(比較)
- 「動詞や形容詞と同じように活用します」=「和動詞、形容詞一樣活用」。
- 〜が活用して〜となった例(連用+帰結)
- 「『けり』が活用して『ける』となった例」=「『けり』活用變為『ける』的例」。
中文翻譯
◎助動詞和動詞、形容詞一樣會活用。【例】過去助動詞「けり」活用為「ける」之例:
- 「懐に持ちたりけるも」 〔訳: 懐に持っていたのも〕
- 「飼ひける犬」 〔訳: 飼っていた犬〕
- 「飛びつきたりけるとぞ」 〔訳: 飛びついたということだ〕
【第八十九段】 本文
「奥山に、猫またといふものありて、人を食らふなる。」と人の言ひけるに、「山ならねども、これらにも、猫の経上がりて、猫またになりて、人とることはあなるものを。」と言ふ者ありけるを、何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺の辺にありけるが聞きて、ひとり歩かん身は、心すべきことにこそと思ひけるころしも、ある所にて夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りけるに、小川の端にて、音に聞きし猫また、あやまたず足もとへふと寄り来て、やがてかきつくままに、頸のほどを食はんとす。
肝心も失せて、防がんとするに力もなく、足も立たず、小川へ転び入りて、「助けよや、猫またよや、猫またよや。」と叫べば、家々より、松どもともして走り寄りて見れば、このわたりに見知れる僧なり。「こはいかに。」とて、川の中より抱き起こしたれば、連歌の賭け物取りて、扇、小箱など、懐に持ちたりけるも、水に入りぬ。稀有にして助かりたるさまにて、這ふ這ふ家に入りにけり。
飼ひける犬の、暗けれど主を知りて、飛びつきたりけるとぞ。
文法・表現
- 〜なる(伝聞の助動詞)
- 「人を食らふなる」=「據說會吃人」。終止形接続的伝聞。
- 〜と人の言ひける(伝言)
- 「と人の言ひける」=「有人說」。「ける」=過去連體形(後續省略「に」)。
- 〜ならねども、〜(譲歩)
- 「山ならねども」=「就算不是山」。「ねども」=「ず」已然形+「ども」。
- 〜こそと思ひける(係結+過去)
- 「心すべきことにこそと思ひける」=「正想必須注意」。こそ+已然形係結(這裡連結到後續被省略)。
- 〜けるころしも、〜(時間+強調)
- 「けるころしも」=「正當…的時候」。しも=強調的副助詞。
- 〜まで〜して、ただひとり〜(程度+孤獨)
- 「夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りける」=「到夜深連歌、獨自歸去」。
- あやまたず〜寄り来て(連用+方向)
- 「あやまたず足下へふと寄り来て」=「不偏不倚地突然靠近腳下」。
- 〜ままに、〜とす(連体+意志)
- 「かきつくままに、頸のほどを食はんとす」=「抱住的同時,欲咬其頸」。「む(ん)とす」=即將、意圖。
- 肝心も失せて、〜防がんとするに(連用+逆接)
- 「肝心も失せて、防がんとするに」=「連神智都失了、欲防而…」。
- 〜よや、〜よやよや(呼びかけ)
- 「助けよや、猫また、よやよや」=「救命啊、貓又、救命啊救命啊」。「よや」=感嘆/呼びかけ。
- 〜こはいかに(驚きの慣用)
- 「こはいかに」=「這是怎麼回事」。「こ」=「これは」的縮約。
- 〜たれば、〜(已然形+ば確定條件)
- 「抱き起こしたれば」=「抱起後」。
- 水に入りぬ(完了)
- 「水に入りぬ」=「掉進水裡了」。「ぬ」=完了助動詞。
- 希有にして〜さまにて、はふはふ〜(漢語+擬態語)
- 「希有にして助かりたるさまにて、はふはふ家に入りにけり」=「難得保住性命,爬著進了家」。
- 〜とぞ(伝聞の係結省略)
- 「飛び付きたりけるとぞ」=「據說是撲上來的」。「とぞ」=引用+強調,省略下接「言ふ」。
中文翻譯
「奥山に、猫またといふものありて、人を食らふなる。」と人の言ひけるに、「山ならねども、これらにも、猫の経上がりて、猫またになりて、人とることはあなるものを。」と言ふ者ありけるを、何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺の辺にありけるが、聞きて、ひとり歩かん身は心すべきことにこそと思ひけるころしも、ある所にて夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りけるに、小川のはたにて、音に聞きし猫また、あやまたず足下へふと寄り来て、やがてかきつくままに、頸のほどを食はんとす。肝心も失せて、防がんとするに、力もなく、足も立たず、小川へ転び入りて、「助けよや、猫また、よやよや。」と叫べば、家々より、松どもともして走り寄りて見れば、このわたりに見知れる僧なり。「こはいかに。」とて、川の中より抱き起こしたれば、連歌の賭物取りて、扇・小箱など懐に持ちたりけるも、水に入りぬ。希有にして助かりたるさまにて、はふはふ家に入りにけり。飼ひける犬の、暗けれど、主を知りて、飛び付きたりけるとぞ。
【現代語訳】
「山の奥に、猫またというものがいて、人を食うそうだ。」と(ある)人が言ったところ、(別の人が)「山でなくても、このあたりでも、猫が年を取って姿を変えて、猫またになって、人を捕らえることはあるそうだよ。」と言う者がいたのを、何阿弥陀仏とかいう、連歌をたしなんでいた法師で、行願寺のあたりに住んでいた法師が(それを)聞いて、「一人で歩き回るような者は気をつけなければならないことだ」と思っていた折しも、ある場所で夜が更けるまで連歌をして、たった一人で帰ったが、小川のほとりで、噂に聞いた猫またが、間違いなく足元へふと寄ってきて、すぐに飛びついたまま、首のあたりを食おうとする。
正気を失って、防ごうとするにも力もなく、足も立たず、小川に転げ落ちて、「助けてくれ、猫まただよ、猫まただよ」と(法師が)叫ぶので、家々から、(人々が)松明をともして走り寄って見ると、このあたりで顔を見知っている僧である。「これはどうしたことか」と言って、川の中より抱き起こしたところ、連歌の賞品を獲得して、扇、小箱など、懐に持っていたものも、水に浸かってしまった。やっとのことで奇跡的に助かったという格好で、はいつくばりながら家に入った。
(法師の)飼っていた犬が、暗いけれども主人だと分かって、飛びついたのだったということだ。
文法・表現
- 〜そうだ(伝聞)
- 「食うそうだ」=「據說吃」。古文「なる」→現代「そうだ」。
- 〜なくても〜あるそうだよ(譲歩+伝聞)
- 「山でなくても、〜あるそうだよ」=「就算不是山,也有…呢」。
- 〜と(ある)人が言ったところ、〜(時間順)
- 「と人が言ったところ」=「某人說了之後」。
- 〜ようとした(意図・寸前)
- 「咬もうとした」=「正要咬」。古文「~む(ん)とす」=現代「~ようとする」。
- 〜たけれど、〜(逆接の連用)
- 「防ごうとしたけれど、力がなく」=「想防卻無力」。
- 〜とぞ(伝聞の現代語化)
- 「~だったということだ」=現代語的伝聞結束。
中文翻譯
「山的深處有種叫做『貓又』之物,據說會吃人。」當有人這樣說時,(另一人)說:「就算不是山,這一帶也有貓上了年紀變化成『貓又』、會抓走人的事呢。」這話被一位名叫「何阿弥陀仏」、住在行願寺附近、作連歌的法師聽到了。他想:「獨自走路之身,必須小心啊。」恰好那時候,在某處連歌到深夜,他只一個人往家走。在小川旁邊,傳聞中的「貓又」絲毫不差地撲到他腳邊,立刻抱住他,似要咬他頸部一帶。
他連神智都失了,欲防禦卻無力,腳也站不住,跌進小川中喊:「救命啊,貓又啊,啊啊!」附近各家便舉著松明跑來看,原來是這一帶相熟的僧人。「這是怎麼了?」說著從川中把他抱起來。他在連歌中贏得的賭物——扇、小箱等,本來掖在懷裡,全都掉進水裡了。是好不容易撿回一條命的樣子,連爬帶滾地進了家門。據說,原來是他自己飼養的狗,雖然黑暗中也認出主人,便撲了上來。
このページの文書・画像の無断転載及び商用利用を固く禁じます。
文法・表現
- 〜の〜及び〜を〜禁じます(漢語並列)
- 「無断転載及び商用利用を固く禁じます」——「及び」=書面並列;「固く」=強調副詞。