言語げんご文化ぶんか #10・11

現代げんだいぶん

きるよろこび [随筆ずいひつ

美しいうつく」ということ 【ぜんかい

赤木あかぎ 明登あきと

講師こうし 小山こやま 志門しもん

美しいうつく」ということ【いち

学習がくしゅうのねらい

今回こんかいは「『美しいうつく』ということ」という「随筆ずいひつ」を読みますよみます第七回だいななかい第八回だいはちかい学習がくしゅうした「さくらさくらさくら」も「随筆ずいひつ」でした。「美しいうつく」という言葉ことばだれもが知ってしっていますが、「美しいうつく」という「感情かんじょう」がどのようなもので、どのように生まれるうまれるものかを考えるかんがえることはあまりありません。普段ふだん当たり前あたりまえ思っておもっている「美しいうつく」という感情かんじょうについて、少しすこし立ち止まってたちどまって考えてかんがえてみましょう。

文法・表現

〜という「〜」を読みます
「『美しい』ということという『随筆』を読みます」——「X という Y」=「叫做 X 的 Y」,定義名稱的標準格式。
〜は誰もが知っていますが(逆接)
「『美しい』という言葉は誰もが知っていますが、〜あまりありません」——「誰もが+肯定」=「人人都」、「あまり+否定」=「不太」。對比的逆接
考えることはありません(習慣的否定)
考えることはありません」=「(我們)並不會去思考」。習慣性否定
〜してみましょう(試みの勧誘)
「立ち止まって考えてみましょう」=「不妨停下來想想看吧」。「~てみる」=試試看;「~ましょう」=勸誘。

中文翻譯

本次我們要閱讀題為《「美しい」ということ》的「隨筆」。第7、8回學習過的《さくらさくらさくら》也是「隨筆」。「美しい」這個詞語誰都認識,但對於「美しい」這份「感情」是怎樣的東西、是如何湧生的,我們並不太會去思考。試著對於平日視為理所當然的「美しい」這份感情,停下腳步來思考看看吧。

学習がくしゅうのポイント●

いち〉「美しいうつく」と感じるかんじる場面ばめん物事ものごと思いおもい巡らすめぐらす
文章ぶんしょう構成こうせい把握はあくする
さん筆者ひっしゃ仕事しごと対するたいする態度たいど整理せいりする

文法・表現

〜に思いを巡らす(漢語+固有表現)
「物事に思いを巡らす」=「對〜進行聯想/思索」。「思いを巡らす」是書面語的固定搭配。
〜を把握する(漢語他動詞)
「構成を把握する」=「掌握結構」。漢語動詞,學術的
〜に対する〜(連体修飾)
「仕事に対する態度」=「對工作的態度」。「~に対する」是對象を示す名詞修飾。

中文翻譯

〈一〉對自己覺得「美しい」的場面或事物展開聯想 〈二〉把握文章的結構 〈三〉整理作者對於工作的態度

■「美しいうつく」と感じるかんじる場面ばめん物事ものごと思いおもい巡らすめぐらす

みなさん、生活せいかつしているなかで、「美しいうつく」と思うおもうものはなにですか?あるいはどのような場面ばめんで「美しいうつく」と感じるかんじるでしょうか?ひとによって、さまざまに異なることなるものを「美しいうつく」と感じてかんじていると思いますおもいます。それぞれのひとごとに感じるかんじる対象たいしょう感じ方かんじかた違うちがう美しいうつく」という感情かんじょうは、いったいどういうこころ動きうごきなのでしょうか?
今回こんかい作品さくひんは、そんな問いかけといかけ対してたいして一つひとつ考え方かんがえかた表したあらわした随筆ずいひつです。筆者ひっしゃは、「輪島塗わじまぬり」の塗師ぬしをされている赤木あかぎ明登あきとさんです。「美しいうつくうつわ作り出しつくりだしている筆者ひっしゃが、「美しいうつく」という感情かんじょうをどのようにとらえているかを読み取ってよみとっていきましょう。自分じぶん感性かんせい筆者ひっしゃ感性かんせいとを比較ひかくするつもりで読んでよんでみるとよいでしょう。

文法・表現

〜でしょうか(柔らかい疑問)
感じるでしょうか」=「會感受到吧」。柔和疑問,邀請讀者參與思考。
〜によって、〜と思います
「人によって異なるものを『美しい』と感じていると思います」=「我想每個人感受到的『美』各不相同」。「~によって」=依據/因;「~と思います」=主観的推測。
〜とらえているかを読み取る(疑問内包の名詞節)
「どのようにとらえているかを読み取って」——「」帶疑問的內包子句,成為「読み取る」的目的語。學術文常見。
〜つもりで〜とよいでしょう(提案)
「比較するつもりで読んでみるとよいでしょう」=「抱著比較的心態閱讀比較好」。建議的定型

中文翻譯

各位,在生活之中,你覺得「美しい」的事物是什麼呢?或者,在什麼樣的場面會感受到「美しい」呢?我想,根據人不同,會把不同的東西感受為「美しい」吧。對象、感受方式都因人而異的這份「美しい」這份感情,究竟是怎樣的心的動態呢? 本次的作品,是針對這樣的提問,展示出一種思考方式的隨筆。作者是擔任「輪島塗」塗師的赤木明登先生。一邊閱讀,一邊試著讀取出作為製作「美しい」器物之人的作者是如何把握「美しい」這份感情的吧。建議閱讀時抱著將自身感性與作者感性進行比較的心態。

文章ぶんしょう構成こうせい把握はあくする

まず文章ぶんしょう全体ぜんたい流れながれ確認かくにんします。
本作品ほんさくひんは「随筆ずいひつ」です。「随筆ずいひつ」というのは筆者ひっしゃ体験たいけん基づくもとづく思いおもい考えかんがえ表現したひょうげんした文章ぶんしょうです。随筆ずいひつ読むよむときには、体験たいけんなどを説明してせつめいしている〈具体的ぐたいてきなまとまり〉と、筆者ひっしゃ自身じしん気持ちきもち感覚かんかく表現してひょうげんしている〈抽象的ちゅうしょうてきなまとまり〉とを意識いしきすると、流れながれをつかみやすくなるど思いますおもいます

文法・表現

〜というのは〜です(定義の定型)
「随筆というのは〜文章です」=「所謂隨筆,是…的文章」。定義の定型
〜に基づく
「体験に基づく思いや考え」=「基於體驗的思考」。「~に基づく」=基於的書面語。
〜と〜とを意識すると、〜やすくなる
「〈具体的なまとまり〉〈抽象的なまとまり〉とを意識すると、流れをつかみやすくなる」——「と〜と」並列、「~やすい」表示「容易~」。

中文翻譯

首先確認文章整體的脈絡。 本作品是「隨筆」。所謂「隨筆」,是表現作者基於自身體驗的所思所感的文章。閱讀隨筆時,若意識到〈說明體驗等的具體區塊〉與〈表現作者本身感受到、感覺到之事的抽象區塊〉,就會變得容易掌握脈絡。

そのように意識いしきして全体ぜんたい流れながれ捉えるとらえるつぎの(1)~(4)に整理せいりできます。

文法・表現

そのように(副詞・指示)
そのように意識して」=「那樣地意識著」。承接前文的方法・態度
〜と捉えると、〜できます
「捉える、〜整理できます」——「」表示必然的結果條件(一旦…就…)。

中文翻譯

如此意識著、捕捉整體脈絡的話,便可如以下(1)~(4)來整理。

(1)第一段落だいいちだんらく部分ぶぶん …… 話題わだい提示ていじ

美しいうつく」ということほど……いったい「美しいうつく」ってなんだろう。
この箇所かしょ最後さいごに「いったい『美しいうつく』ってなんだろう」と疑問文ぎもんぶんがありますが、この文章ぶんしょう全体ぜんたいのテーマを提示してていじしているまとまりです。

文法・表現

〜と疑問文があります(引用+存在)
「「いったい〜だろう」と疑問文があります」=「有著『…呢』這樣的疑問句」。「」是引用助詞
〜まとまりです(指示・分類)
「全体のテーマを提示しているまとまりです」=「是提示主題的一個區塊」。「まとまり」=「文章結構上的段落區塊」。

中文翻譯

在本段落最後有「『美しい』究竟是什麼呢」這個疑問句,這是提示整體主題的區塊。

(2)第二段落だいにだんらく部分ぶぶん …… 具体的ぐたいてき体験談たいけんだん

ぼくうつわ自分じぶんで……慌ててあわてて書き留めるかきとめる。それだけ。
この箇所かしょ冒頭部ぼうとうぶに「ぼくうつわ自分じぶん作るつくることを仕事しごとにしている」とあります。この範囲はんいには、筆者ひっしゃが「美しいうつくうつわをどうやって作ってつくっているかが、具体的ぐたいてき表現ひょうげん書かれてかかれています。

文法・表現

〜とあります(書面引用の存在動詞)
「『〜仕事にしている』とあります」=「(文中)寫著『…』」。書面引用的客觀記述。
〜には、〜が書かれています(受身・存在)
「この範囲には、〜書かれています」=「在這個範圍內,被寫到…」。受身的記述,學術說明常用。
どうやって〜ているか(方法の内包疑問)
「どうやって作っているか」=「是怎麼製作的」。方法的内包疑問,作後續動詞的目的語。

中文翻譯

在本段落開頭寫著「我以親手製作器物為業」。在此範圍內,以具體的表達寫下了作者是如何製作「美しい」器物的。

(3)第三段落だいさんだんらく部分ぶぶん …… 体験談たいけんだん分析ぶんせき

そういうことが起きるおきるのは……そこに物語ものがたり生まれるうまれる
まえのまとまりのうつわ作られ方つくられかた踏まえふまえ、その過程かてい筆者ひっしゃ分析ぶんせきするまとまりです。筆者ひっしゃこころに「かたち」が生み出されるうみだされる過程かていがはっきり述べられてのべられています。

文法・表現

〜を踏まえ(前提を承ける)
「作られ方を踏まえ」=「以製作方式為前提」。「~を踏まえる」=以…為基礎,書面・學術。
〜が分析するまとまり(連体修飾+指示)
筆者が分析するまとまり」=「作者進行分析的段落」。
〜が生み出される(受身・自動詞化)
「『形』が生み出される過程」=「『形』被產生出來的過程」。受身による事象化,學術用法。

中文翻譯

本段是以前一段的器物製作方式為前提、由作者分析其過程的區塊。明確地寫出了作者心中如何產生出「形」的過程。

(4)第四だいよん五段落ごだんらく部分ぶぶん …… 筆者ひっしゃ考えかんがえ

だから、これだけは……物語ものがたり始まるはじまることはない。
ここから全体ぜんたいのまとめが始まるはじまる考えられますかんがえられます最後さいごのまとまりは、筆者ひっしゃ体験談たいけんだん踏まえふまえて「美しいうつく」がどういうものかをまとめています。

文法・表現

〜と考えられます(受身による客観的判断)
~と考えられます」=「可以認為…/據此可知…」。受身による主体非明示的客觀記述。
〜を踏まえて〜まとめています
「体験談を踏まえてまとめています」=「以體驗為前提,加以總結」。
〜がどういうものか(疑問内包)
「『美しい』がどういうものか」=「『美しい』是怎樣的東西」。内包疑問,作後續「まとめる」的目的語。

中文翻譯

可以認為從這裡開始整體的總結展開。最後這個區塊,以作者的體驗談為前提,總結了「美しい」是怎樣的東西。

筆者ひっしゃ仕事しごと対するたいする態度たいど整理せいりする

筆者ひっしゃは「美しいうつく」ということを説明するせつめいするために、自分じぶんうつわ作るつくる仕事しごと体験たいけん用いてもちいていました。まずは、「美しいうつくうつわを、筆者ひっしゃがどうやって作り出しつくりだしているか、第二段落だいにだんらく部分ぶぶん読みよみ、「美しいうつくうつわがどうやって生み出されてうみだされているか、じゅん追っておって整理せいりしてみましょう。

文法・表現

〜ために(目的)
「説明するために」=「為了說明」。目的を示す接続。
〜を用いる(漢語動詞)
「体験を用いて」=「使用體驗」。「用いる」比「使う」更書面、客觀。
順を追って〜(順序立てて)
順を追って整理してみましょう」=「按部就班地整理」。

中文翻譯

作者為了說明「美しい」這件事,運用了自己製作器物的工作體驗。首先,閱讀第二段,按順序整理作者是如何創造出「美しい」器物的吧。

筆者ひっしゃの「美しいうつくうつわは、自身じしん積極的せっきょくてき試行錯誤しこうさくごによって考え出されたかんがえだされたものではないということです。自然しぜんと、こころなかにイメージが浮かんでうかんできたものだ、ということになります。筆者ひっしゃ生まれながらうまれながらのセンスのようにも思えますおもえます

文法・表現

〜によって考え出されたものではない(受身+否定)
「試行錯誤によって考え出されたものではない」=「並非透過試誤所想出來的」。受身的否定
〜ということになります(論理的帰結)
「浮かんできたものだ、ということになります」=「也就是說,是浮現出來的」。整理・帰結
〜のようにも思えます(推量・控えめ)
「センスのようにも思えます」=「看起來像是感性」。「ように思える」是主観的印象

中文翻譯

作者的「美しい」器物,並非透過自身積極的試誤而想出來的,也就是說是自然浮上心頭的東西。也讓人覺得這看起來像是作者天生的感性。

しかし、本文ほんぶん主題しゅだいである、「美しいうつく」ってなんだろう?という問いかけといかけ答えこたえとして、偶然ぐうぜん「ぽっかりとこころ浮いてくるういてくる」ものだ、というのは少しすこし説明不足せつめいぶそくです。それに、筆者ひっしゃは「塗師ぬし」として「美しいうつくうつわ作り続けてつくりつづけているのですから、きっと偶然ぐうぜんではない何かなにかがあるはずではないでしょうか。

文法・表現

〜の答えとして〜は説明不足です(評価)
「答えとしては説明不足です」=「作為回答…說明不足」。批判的評価
〜のですから(理由・既知)
「作り続けているのですから」=「既然持續製作」。既知の理由を述べる
きっと〜があるはずではないでしょうか
きっと偶然ではない何かがあるはずではないでしょうか」=「一定有並非偶然的什麼不是嗎」。強い確信を柔らかく問いかける

中文翻譯

然而,作為本文主題的「『美しい』究竟是什麼呢」這個提問的答案,「是偶然『撲通地浮現於心中』之物」這樣的說明就略嫌不足。而且,既然作者是身為「塗師」持續製作「美しい」器物的人,那麼一定存在著並非偶然的某種因素,不是嗎。

美しいうつく」ということ【

学習がくしゅうのねらい

前回ぜんかいは、「輪島塗わじまぬり」の塗師ぬしである筆者ひっしゃが、「こころそこからぽっかりと浮いてくるういてくる」ものをかたちにして、「美しいうつくうつわ」を作り出してつくりだしていることを確認かくにんしました。でも、どのようにしたら「美しいうつくうつわが「ぽっかりと浮いてくるういてくる」のかはまだ分かってわかっていません。今回こんかいはそれを踏まえてふまえて、「美しいうつく」という感情かんじょう正体しょうたいこころ動きうごき明らかあきらかにしてみましょう。つぎの(3)(4)の内容ないようになります。
(1)第一段落だいいちだんらく部分ぶぶん話題わだい提示ていじ / (2)第二段落だいにだんらく部分ぶぶん具体的ぐたいてき体験談たいけんだん / (3)第三段落だいさんだんらく部分ぶぶん体験談たいけんだん分析ぶんせき / (4)第四だいよん五段落ごだんらく部分ぶぶん筆者ひっしゃ考えかんがえ

文法・表現

〜である(書面体の断定)
「塗師である筆者」=「身為塗師的作者」。連体修飾の断定,書面・正式。
〜ものを形にして、〜を作り出している
ものを形にして、器を作り出している」=「將〜化為具體的形,製作出器物」。「X を Y にする」=將 X 變成 Y
〜を踏まえて(前提・基礎)
それを踏まえて」=「在那基礎上」。前を承けて次に進む
〜を明らかにする
「正体、心の動きを明らかにする」=「使…明朗」。學術文常用。

中文翻譯

上回確認了,作為「輪島塗」塗師的作者,是將「從心底深處撲通浮現」之物化為具體的形,藉此製作「美しい」器物。但是,「美しい」器物為什麼會「撲通浮現」,這一點還未弄清楚。本回以此為前提,將試圖揭開「美しい」這份感情的真貌、心的動態。將進入下面(3)(4)的內容。

学習がくしゅうのポイント●

いち筆者ひっしゃ述べるのべる対話たいわ」を整理せいり理解するりかいする
筆者ひっしゃ考えるかんがえる美しさうつくしさ」を読み取るよみとる
さん〉「回路かいろ」について整理せいり理解するりかいする

文法・表現

〜を整理し理解する(並列の連用形)
整理し理解する」——連用形中止,並列兩個動作。
〜を読み取る
読み取る」=「讀取出、解讀出」。解釈の含意
筆者の述べる〜(連体修飾節)
筆者の述べる『対話』」=「作者所述的『對話』」。

中文翻譯

〈一〉整理並理解作者所述的「對話」 〈二〉讀取作者所思考的「美しさ(美)」 〈三〉整理並理解「回路」

筆者ひっしゃ述べるのべる対話たいわ」を整理せいり理解するりかいする

(3)第三段落だいさんだんらく読んでよんでみると、筆者ひっしゃが「気がついたきがついたこと」について書かれてかかれています。それは「美しいうつくかたち」が「ぽっかりと浮いてくるういてくるまえには「必ずかならずリアルに出会ったであった対象たいしょう対話たいわしている」ということです。「リアル」とは「現実げんじつ」という意味です。「対話たいわしている」こととは出会ったであったものと関わりかかわり持つもつということです。

文法・表現

〜について書かれています(受身・主体非明示)
「『気がついたこと』について書かれています」=「(書中)寫到關於…」。受身による主体非明示,學術記述常用。
〜とは〜ということです(用語定義)
「『対話している』こととはということです」=「『對話』就是…的意思」。用語の定義の定型。
〜とあります(引用=書面の出処)
「『振動を与えるような対話』とあります」=「(書中)寫著…」。引用の客観的記述
〜に置き換えて考えてみてください
「人間関係に置き換えて考えてみてください」=「試著代入到人際關係來思考看看」。思考實驗的勸誘
あまり〜ません/〜こともあります(程度・可能の対比)
あまり考えられません」「考えられます」——同一動詞「考えられる」(可能形)+「あまり〜ません」與「〜もあります」對比。
つまり〜と言えそうです(柔らかい総括)
つまりと言えそうです」=「也就是說,可以說是…」。暫定的総括

中文翻譯

閱讀(3)第三段,便寫到了作者「所察覺的事」。那就是:「美しい」的形在「撲通浮現」之前,「必定與現實中相遇的對象進行了對話」。「リアル(real)」意指「現實」。「進行對話」也就是與所遇之物產生關聯。 那麼,「對話」是怎樣的行為呢?讓我們具體地整理一下。第三段末尾寫著「在我心底深處、像靈魂般的部分給予振動般的對話」。能想像那是怎樣的「對話」嗎?舉例來說,請試著代入到我們的人際關係來思考看看。對於僅僅擦肩而過的人,或者只是寒暄程度的對象,被震動心靈這種情形不太被考慮到。但若是能彼此暢談想法、有深入交流的對象,給予強烈影響的情形也是有的。 也就是說,作者所說的「對話」可說是並非單純表面的淺薄關係,而是自身主動接觸、試圖理解所遇對象的深層關聯。

対話たいわ」とはどのような行為こういか、具体的にぐたいてきに整理せいりしておきましょう。第三段落だいさんだんらく最後さいご方にほうに、「ぼくこころそこ方にほうにたましいのような部分ぶぶん振動しんどう与えるあたえるような対話たいわ」とあります。どのような「対話たいわ」かイメージできますか?たとえば、私たちのわたしたちの人間にんげん関係かんけい置き換えておきかえて考えてかんがえてみてください。通りすがりとおりすがりひとやたわいもない会話かいわ交わすかわすだけの人にひとに突然とつぜん心がこころが揺さぶられるゆさぶられることはあまり考えられませんかんがえられません。しかし、お互いのおたがいの考えかんがえ話し合うはなしあうような深いふかい関わりかかわり持つもつ相手あいてなら、強いつよい影響えいきょう与えられるあたえられることも考えられますかんがえられます

つまり筆者ひっしゃ言ういう対話たいわ」とは、ただ表面的なひょうめんてきなあっさりした関わりかかわりではなく、自分からじぶんから働きかけはたらきかけ出会ったであった対象たいしょうのことを理解しようりかいしようとする深いふかい関わりかかわりだと言えそういえそうです。

筆者ひっしゃ考えるかんがえる美しさうつくしさ」を読み取るよみとる

次につぎに、「対話たいわ」を経てへて、「美しいうつく」という感情かんじょうがどのような流れながれ生み出されるうみだされるのか整理せいりしましょう。
まず第三段落だいさんだんらく最後のさいごのあたりに「対話たいわによって、そこに物語ものがたり生まれるうまれる」とあります。「物語ものがたり」とは、「リアル」な何かなにかとの「たましい振動しんどう与えるあたえるような」「対話たいわ」を通してとおして生み出されるうみだされる自分じぶん対象たいしょうとの「物語ものがたり」です。たとえば、自分とじぶんと自分にじぶんに影響えいきょう与えてあたえてくれた誰かだれかとの物語ものがたり人生じんせい選択せんたく決意させてけついさせてくれた本とほんと自分とのじぶんとの物語ものがたり
さらに続けてつづけて読み進めるよみすすめると「一つひとつ物語ものがたり生まれるうまれる場所にばしょに一つひとつ美しいうつく』がある」と書かれていますかかれています

文法・表現

〜を経て(経過・媒介)
「対話を経て」=「經過對話」。経由・媒介を示す。
どのような流れで〜のか(疑問内包)
どのような流れで生み出されるのか」——疑問詞「どのような」+「のか」的內含疑問
〜を通して生み出される(手段による受身)
「『対話』を通して生み出される」=「透過對話被產生」。受身の手段表現

中文翻譯

接下來整理一下經過「對話」,「美しい」這份感情是以怎樣的流程被產出的。 首先,第三段末尾寫到「藉由那個對話,在那裡誕生出物語」。「物語」就是——透過與「真實的某物」之間「在靈魂上產生振動般的『對話』」而誕生的——自己與對象之間的「故事」。例如,自己與某位影響過自己之人之間的物語;與決定了人生方向的某本書之間的物語。 接著繼續讀下去,「在一個物語誕生的場所,就有一個『美しい』」。

リアルにある何かなにか出会うであう

出会ったであった何かなにかと、こころ振動しんどう与えるあたえるような「対話たいわ」をする。

その対象たいしょう自分とのじぶんとの間にあいだに物語ものがたり」が生まれるうまれる

物語ものがたり」が生み出されるうみだされるそのときその場所でばしょで心の中にこころのなかに沸き起こるわきおこる感情かんじょうが「美しいうつくしい」の正体しょうたいである。

文法・表現

リアルにある何か(外来語+連体修飾)
リアルにある何か」=「真實存在的某物」。外來語「リアル(real)」+「にある」=「真實地存在」。
〜与えるような〜(連体修飾+比況)
「振動を与えるような『対話』」=「能給予振動般的對話」。「ような」是比喩・形容的連体形。
〜が生み出されるその時その場所で(時間・場所の特定)
「生み出されるその時その場所で」=「就在被產出的那個時刻、那個地點」。具体的時空の特定
沸き起こる感情(複合動詞)
沸き起こる感情」=「湧現的感情」。「沸き+起こる」表自發的勢頭

中文翻譯

與真實存在的某物相遇。↓ 與所遇之物進行「能在心中產生振動般」的「對話」。↓ 在那個對象與自己之間誕生「物語」。↓ 在「物語」被產出的那個時刻、那個地點所湧起的感情,就是「美しい」的真實面貌。

■「回路かいろ」について整理せいり理解するりかいする

最後にさいごに筆者ひっしゃ生きていくいきていくうえで大事なだいじなものとして取り上げていたとりあげていた回路かいろ」について整理せいりしましょう。

文法・表現

〜うえで(前提・基準)
「生きていくうえで」=「在生活中/在活下去這件事上」。抽象的基準を表す。
〜もあれば、〜もある(並列の存在)
「対話あれ、対話ある」=「有…也有…」。並列の存在
共通しているのは、〜ことです(主題提示)
共通しているのはことです」=「共通的是…」。主題明示の定型。
〜が必要だということです(要件・帰結)
「『回路』が必要だということです」=「就是說需要『回路』」。結論を述べる
〜のだと分かってきました(理解の到達)
「豊かな経験なのだと分かってきました」=「逐漸明白是豐富的經驗」。過程的な理解

中文翻譯

最後讓我們來整理作者所提及的、在活下去這件事上作為重要之物的「回路」。 根據人不同,「美しい」的感受方式各有不同。如先前所說,有一邊感受「喜悅」一邊進行的對話,也有處在「悲傷」中的對話。但是,無論怎樣的「美しい」,共通的是:藉由對象與自己對話,心會振動。「對話」需要與「リアル(現實)」的某物相遇。也就是說,人與自身以外的某物相遇——即「與世界相連的回路」是必要的,這就是要說的事。 「美しい」看似是一種不經意的感情,但我逐漸明白,能感受到「美しい」是一種豐富的經驗。請每個人各自,去發現各式各樣的「美しい」吧。

ひとによって「美しいうつくしい」という感じ方かんじかた異なりますことなります。「喜びよろこび」を感じながらのかんじながらの対話もたいわもあれば、「悲しいかなしい中でのなかでの対話もたいわもあるということでした。しかし、どんな「美しいうつくしい」でも、共通してきょうつうしているのは、対象とたいしょうと自分がじぶんが対話するたいわすることで心がこころが振動するしんどうすることです。「対話たいわ」は「リアル」な何かとのなにかとの出会いがであいが必要ですひつようです。つまり、人がひとが自分じぶん以外いがい何かとなにかと出会うであうこと、つまり「世界とせかいとつながる回路かいろ」が必要だひつようだということです。

美しいうつくしい」という何気ないなにげない感情かんじょうのようですが、「美しいうつくしい」と感じられるのはかんじられるのは豊かなゆたかな経験けいけんなのだと分かってきましたわかってきました人それぞれひとそれぞれ、さまざまな「美しいうつくしい」を見つけみつけてください。

美しいうつくしい」ということ

赤木あかぎ 明登あきと

美しいうつくしい」ということほど、誰にでもだれにでも経験けいけんできることはない。僕がぼくが初めてはじめて美しいうつくしい」と感じたのはかんじたのは、いつのことだったのか、そしてどういうふうにそう感じたのかかんじたのか、もちろん思い出すおもいだすことはできない。でもおそらく「きれい」や「かわいい」や「気持ちいいきもちいい」や「おいしい」や「うれしい」や「楽しいたのしい」や「あたたかい」や「やさしい」に近いちかいけれど、違うちがう、もうちょっと抽象的なちゅうしょうてきな感覚かんかくとして、僕のぼくのなかにプログラムされていたんだろう。でも同時にどうじに怖いこわい」や「悲しいかなしい」や「寂しいさびしい」や「痛いいたい」、更にはさらには気持ち悪いきもちわるい」や「汚いきたない」や「醜いみにくい」のなかにさえ「美しいうつくしい」ことがあるのを子供のこどもの僕はぼくは知ってしっていた。そうなるともう、「美しいうつくしい」ってどういうことなのかさっぱり分からなくなるわからなくなる子供の頃こどものころならば、考えずにかんがえずに済んだすんだものを、大人におとなになってからあれこれと思い悩むおもいなやむようになってしまったのは、いやはや、面倒なめんどうなものだと我ながらわれながら思う始末おもうしまつ考えても考えてもかんがえてもかんがえても、いろんな「美しいうつくしい」を経験しけいけんし感動させられてしまうのでかんどうさせられてしまうので困ってこまってしまう。いったい「美しいうつくしい」ってなんだろうと。

文法・表現

〜ほど〜はない(比較最上級)
「『美しい』ということほど、誰にでも経験できることはない」=「沒有什麼比『美』更為人人共有的經驗了」。比較構文,最高級表現。
〜だろう(推量)
「プログラムされていたんだろう」=「應該是被預先程式化了吧」。推量・主観的断定
〜さえ(極端例示)
「『醜い』の中にさえ『美しい』ことがある」=「『醜陋』之中有『美』」。提示極端の例として強調。
いやはや(感動詞)
いやはや、面倒なものだ」=「唉呀、真是麻煩」。呆れ・困惑を表す感動詞。
我ながら〜思う始末(自嘲的結末)
我ながら思う始末」=「連我自己也覺得(落到這個地步)」。「~始末」帶消極的・愚かな結果のニュアンス。

中文翻譯

沒有什麼比「美しい」這件事更是人人都能經驗到的事了。我第一次感受到「美しい」是什麼時候、又是以怎樣的方式感受到的,當然已經想不起來。但大概,作為一種跟「漂亮」「可愛」「舒服」「好吃」「高興」「快樂」「溫暖」「溫柔」相近、卻又不同、稍微更為抽象的感覺,已經被預先程式化在我的內裡了吧。但同時,「可怕」「悲傷」「寂寞」「疼痛」,甚至「噁心」「骯髒」「醜陋」之中也有「美しい」之事——這一點,當小孩的我已經知道。一旦如此,「美しい」究竟是什麼,便完全弄不清楚了。如果是孩童時期、本來不思考也能過得去的事,長大成人之後卻變成這個那個地思慮煩惱——哎呀,真是麻煩之物啊,連我自己也這麼覺得,落到這個地步。再怎麼想再怎麼想,仍會經歷各種「美しい」、被感動所擒,真是讓人困擾。「美しい」究竟是什麼呢。

僕はぼくは器をうつわを自分のじぶんの手でてで作るつくることを仕事にしているしごとにしている。ときどき、どうしたらこんなにたくさんの器のうつわの形をかたちを作り出すつくりだすことができるのかと、尋ねられるたずねられる実はじつは美しいうつくしい形がかたちが生まれるのはうまれるのは美しさのうつくしさのことも、形のかたちのことも何も考えていないなにもかんがえていないときだ。いくら頭をあたまをひねって考えてもかんがえても、いいかたちなど自分じぶん創造するそうぞうすることなんてできない。知らず知らずにしらずしらずに鼻唄でもはなうたでも歌いながらうたいながら夢中でむちゅうで仕事しごとしているときとか、長距離のちょうきょりのドライブをしているときとか、海にうみに潜ってもぐっているときとか、ふっと降りて来るおりてくるように、いや心の底からこころのそこからぽっかりと浮いてくるういてくるように、形はかたちは生まれてくるうまれてくる。その瞬間にはしゅんかんには、もう目の前にはめのまえにはっきりと器がうつわがあって、手に取れるてにとれるぐらいにちゃんと色も形もいろもかたちもできあがっていて、感動しているかんどうしている自分がじぶんがいる。本当にほんとうになにもしていないのに、いつもそうなる。いったいだれ作ってつくっているんだろう、これは。ぼくは、ただ待ってまっているだけなのだ。言葉ことばだって同じおなじだ。いつも文章ぶんしょう書こうかこうなんて思っておもってはいない。ただ待ってまっていると、ふと文字もじが、ちゃんとれつになってつぎからつぎへと降りておりてくる。いつのまにか誰かだれか書いてかいてくれている感覚かんかくぼくはそれを忘れちゃわすれちゃいけないと、慌ててあわてて書き留めるかきとめる。それだけ。

文法・表現

〜を仕事にしている
「器を作ることを仕事にしている」=「以製作器物為職業」。「X を Y にする」=「將 X 作為 Y」。
〜なんてできない(不可能・卑下)
「自分で創造することなんてできない」=「自己根本創造不出來」。「なんて」帶有輕蔑・否定強化的口語感。
〜ように、〜ように(並列の比喩)
「ふっと降りて来るように、〜ぽっかりと浮いてくるように」=「彷彿從上而降、又彷彿從深處浮起」。並列的に比喩を重ねる修辞。
いつのまにか〜くれている(受益・無意識)
いつのまにか誰かが書いてくれている感覚」=「不知不覺有人為我寫下」。「くれる」表達從別人那邊受益
〜じゃいけないと(注意・警戒)
「忘れちゃいけないと」=「不能忘記」。「~ては」的口語形「ちゃ」+「いけない」=禁止/警戒。

中文翻譯

我以親手製作器物為業。有時被人問:「怎能創造出這麼多器物的形狀呢?」其實,「美しい」的形誕生的,是我既不思考「美」之事、也不思考「形」之事的時候。再怎麼絞盡腦汁去想,自己根本創造不出好的形。不知不覺哼著小曲、沉迷於工作的時候,或是長途開車的時候,或是潛入海中的時候——彷彿從上面忽然降下,不,更像是從心底深處撲通地浮上來似的,「形」就誕生出來。在那瞬間,眼前已經清清楚楚地有個器物存在,連顏色與形都完整到能伸手拿起的程度,而為之感動的自己也在那裡。明明真的什麼都沒做,卻每次都這樣。到底是誰在製作的呢,這個東西。我只不過是在「等待」而已。文字也是同樣。我從來不會想著「要寫文章」。只要等著,文字便忽然成列、一個接一個地降下來。那是一種彷彿不知不覺中有誰替我寫下的感覺。我覺得「不能忘記」,便急忙把它記錄下來。僅此而已。

そういうことが起きるおきるのはどうしてなんだろうと、ぼくなりに分析ぶんせきしてみた。すると、降りておりてくる前にまえにまえというのはついさっきのときもあるし、一年前いちねんまえのときもあるし、もう忘れてわすれてしまうくらいまえのときもあるけれど、必ずかならずぼく何かなにかとリアルに出会ってであっていることに、出会ったであった対象たいしょう対話たいわしていることに気がついたきがついた。それは、例えばたとえばつちなど、にした素材そざいだったり、誰かだれか作ったつくった芸術作品げいじゅつさくひんだったり、全くまったく意味いみのない石ころいしころだったり、もちろんひとだったりもする。要はようはなんでもいいんだけれど、ぼくこころそこほうに、たぶんたましいのような部分ぶぶんに、振動しんどう与えるあたえるような何かなにかだ。その対話たいわによって、そこに物語ものがたり生まれるうまれる

文法・表現

どうしてなんだろう(自問・推量)
どうしてなんだろう」=「為什麼呢」。「のだ/んだ」加上「ろう」的推量+説明
僕なりに(自分なりの方法で)
僕なりに分析してみた」=「以我自己的方式分析」。「~なりに」表示「以自己力所能及的方式」
〜たり、〜だったりもする(並列例示)
「素材だったり、芸術作品だったり、人だったりもする」=「也可能是素材,也可能是藝術品,也可能是人」。「~たり~たり」是不完全列舉
〜ような〜(修飾節)
「魂のような部分」「振動を与えるような何か」——連續使用「ような」的比喩・推量的形容
〜によって、そこに〜が生まれる
「対話によって、そこに物語が生まれる」=「藉由對話,在那裡產生了故事」。學術的記述。

中文翻譯

「為什麼會發生這樣的事呢?」我試著以自己的方式分析了一下。結果察覺到——在它「降下」之前——這「之前」有時是剛才、有時是一年前、有時甚至是已遺忘的久遠之前——我必定與某個什麼真實地相遇,並與相遇的對象進行了對話。那可能是例如手中的素材,比如木頭或泥土;可能是某人所製作的藝術作品;可能是毫無意義的小石子;當然也可能是人。總之什麼都行,重點是「能對我心底深處——大概是像靈魂般的部分——給予振動般的某物」。藉由那個對話,在那裡便誕生出物語。

だから、これだけは言ういうことができる。一つひとつ物語ものがたり生まれるうまれる場所ばしょに、一つひとつ美しいうつくしい」があるんじゃないかと。何かなにか何かなにか出会ってであって振動しんどう生まれうまれ、さざなみとなり、新しいあたらしい物語ものがたり始まるはじまる。その生成せいせい現場げんばに「美しいうつくしい」はいつも立ち会ってたちあっている。喜びよろこびであれ、悲しみかなしみであれ、もっとささやかなものであれ、ひとこころ震わせるふるわせる物語ものがたりとともに「美しいうつくしい」は生まれうまれ現れてあらわれてかたちになったものはまた何かなにか出会いであいべつ物語ものがたり生みだしてうみだしていく。

文法・表現

〜だけは〜できる(限定的可能)
これだけは言うことができる」=「至少這一點可以斷言」。限定的可能
〜であれ、〜であれ(並列の譲歩)
「喜びであれ、悲しみであれ」=「無論是喜悅還是悲傷」。無論…還是…的並列譲歩構文。學術・論說的格式。
〜とともに(同時並行)
「物語とともに『美しい』は生まれる」=「與物語一同,美誕生」。同時並行的格助詞句。
〜には〜が必要だ
「人が生きていくには、世界とつながる回路が必要だ」=「人要活下去,需要與世界相連的回路」。目的+必須條件
〜ないままでは、〜ない(条件・否定の連鎖)
「世界に触れることがないままでは、物語が始まることはない」=「不接觸世界的話,物語就不會開始」。否定的条件と帰結

中文翻譯

因此,至少這一點我能說:在一個物語誕生的場所,會有一個「美しい」吧。某物與某物相遇,振動產生,化為漣漪,新的物語便開始。在那生成的現場,「美しい」總是一同在場。無論是喜悅,無論是悲傷,無論是更為微小的事物——只要伴隨著震動人心的物語,「美しい」便誕生、顯現;而成形之物,又會與某物相遇,產出另一個物語。 人要活下去,需要與世界相連的「回路」。並且也需要從那裡紡織出的物語。閉上眼、塞住耳、屏住呼吸、全身緊繃、不接觸世界——若一直這樣下去,物語就永遠不會開始。

ひと生きていきていくには、世界せかいとつながる回路かいろ必要ひつようだ。そしてそこから紡ぎだされるつむぎだされる物語ものがたり必要ひつようだ。閉じてとじてみみ塞いでふさいでいき潜めひそめ全身ぜんしん堅くかたくして、世界せかい触れるふれることがないままでは、物語ものがたり始まるはじまることはない。

赤木あかぎ 明登あきと 一九六二年[昭和しょうわ37]~。岡山県おかやまけん生まれうまれ編集者へんしゅうしゃ経てへて輪島塗わじまぬり塗師ぬしに。
本文はほんぶんは美しいうつくしいこと』(二〇〇九ねんかん)による。

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文法・表現

〜の〜及び〜を〜禁じます(漢語・並列)
無断転載及び商用利用固く禁じます」——「~及び」是書面的並列接続詞(≒および)。「固く」=嚴正地。
固く禁じます(漢語動詞+強調副詞)
固く禁じます」=「嚴格禁止」。正式・告知の文体

中文翻譯

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