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浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–238 ページ)

p.217 昭和後期・平成の文学(占領期/戦後派/第三の新人)

概観がいかん

敗戦はいせん(1945)日本にほん文学ぶんがくは、戦争せんそう傷跡きずあと新時代しんじだいへの希望きぼうなか再出発さい しゅっぱつした。戦中せんちゅう戦前せんぜん遺産いさん作家さっかと、戦まれのあたらしい世代せだい並立へいりつし、多様たよう流派りゅうは次々つぎつぎまれた。占領期せんりょうき文学ぶんがく戦後派せんごは第三だいさん新人しんじん内向ないこう世代せだいポストモダンぽすともだんといった世代せだいべつ展開てんかいと、純文学じゅんぶんがく大衆文学たいしゅう ぶんがくSFえすえふ推理すいり児童文学じどう ぶんがくなどのジャンルじゃんるべつ発展はってん並行へいこうした。

占領期の文学せんりょうきの ぶんがく

敗戦はいせん直後ちょくご混乱期こんらんき坂口安吾さかぐち あんご堕落論だらくろん』(1946)、太宰治だざい おさむ斜陽しゃよう』(1947)『人間失格にんげん しっかく』(1948)、織田作之助おだ さくのすけ夫婦めおと善哉ぜんざい』、石川淳いしかわ じゅん焼跡やけあとイエスいえす』らが「無頼派ぶらいは」「新戯作派しん げさくは」として登場とうじょう価値観かちかん崩壊ほうかい再生さいせいえがいた。1948ねん太宰治だざい おさむ玉川上水たまがわ じょうすい投身とうしん自殺じさつ占領期せんりょうき永井荷風ながい かふう勲章くんしょう』、谷崎潤一郎たにざき じゅんいちろう細雪ささめゆき完結かんけつ川端康成かわばた やすなりやまおと』、井伏鱒二いぶせ ますじ武者小路実篤むしゃのこうじ さねあつベテランべてらん作家さっか活躍かつやくつづけた。

戦後派文学せんごは ぶんがく

1946ねん雑誌ざっし近代文学きんだい ぶんがく創刊そうかんとも出発しゅっぱつした戦後派せんごはは、本多秋五ほんだ しゅうご荒正人あら まさと平野謙ひらの けん佐々木基一ささき きいちらの批評家ひひょうかと、野間宏のま ひろし武田泰淳たけだ たいじゅん椎名麟三しいな りんぞう大岡昇平おおおか しょうへい三島由紀夫みしま ゆきお梅崎春生うめざき はるおらの作家さっか構成こうせいされた。マルクス主義まるくす しゅぎ実存主義じつぞんしゅぎ影響えいきょうけ、戦争せんそう人間にんげん社会しゃかい主題しゅだいとする問題意識的もんだい いしきてき作品さくひんいた。野間宏のま ひろし真空地帯しんくう ちたい』、武田泰淳たけだ たいじゅんひかりごけひかりごけ』、大岡昇平おおおか しょうへい野火のび』『俘虜記ふりょき』、三島由紀夫みしま ゆきお仮面かめん告白こくはく』『金閣寺きんかくじ』など。

第三の新人だいさんの しんじん

1950年代ねんだい戦後派せんごは社会派しゃかいは文学ぶんがくたいし、日常にちじょう生活せいかつ細部さいぶ個人こじん感情かんじょう繊細せんさいえが第三だいさん新人しんじん登場とうじょうした。安岡章太郎やすおか しょうたろう海辺かいへん光景こうけい』『いぬわたし』、吉行淳之介よしゆき じゅんのすけ驟雨しゅうう』『暗室あんしつ』、遠藤周作えんどう しゅうさくしろひと』『黄色きいろひと』『沈黙ちんもく』『ふかかわ』、阿川弘之あがわ ひろゆき庄野潤三しょうの じゅんぞう小島信夫こじま のぶおらが代表だいひょう戦争せんそう経験けいけんしつつも、個人こじん内面ないめん沈潜ちんせんする作風さくふう特色とくしょくとする。

昭和後期の文学年表しょうわ こうきの ぶんがく ねんぴょう

上部じょうぶ年表ねんぴょう昭和しょうわ21ねん〜30ねん(1946–1955)をあつかう。坂口安吾さかぐち あんご堕落論だらくろん』、太宰治だざい おさむ斜陽しゃよう』『人間失格にんげん しっかく』、武田泰淳たけだ たいじゅん風媒花ふうばいか』、野間宏のま ひろし真空地帯しんくう ちたい』、三島由紀夫みしま ゆきお仮面かめん告白こくはく』『金閣寺きんかくじ』、大岡昇平おおおか しょうへい野火のび』、井伏鱒二いぶせ ますじ遥拝隊長ようはい たいちょう』、川端康成かわばた やすなりやまおと』『千羽鶴せんばづる』、大江健三郎おおえ けんざぶろう死者ししゃおごり』『飼育しいく』など、戦後せんご文学ぶんがく名作めいさくならぶ。