本ページでは引き続き、秋・冬の名句と、江戸後期(天明期・化政期)の俳人の代表句を集める。秋・冬は俳諧で「もののあはれ」を最もよく表す季節とされ、月・紅葉・霜・雪・千鳥など多彩な季題で名句が生まれた。
秋の代表的な季題(月・紅葉・名月・きのこ・桐一葉・露・鹿・コオロギ・案山子・稲穂など)を詠む名句を集める。芭蕉「名月や池をめぐりて夜もすがら」、蕪村「鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな」、一茶「我と来て遊べや親のない雀」(春)「やせ蛙まけるな一茶これにあり」、与謝蕪村「葉桜やよろづ呑むほどに鳴く」など。
冬の代表的な季題(雪・霜・寒月・木枯らし・冬の月・水鳥・寒梅・凩・氷など)を詠む名句を集める。芭蕉「枯れ枝に烏のとまりけり秋の暮」、蕪村「みのむしの音をききに来よ草の庵」、一茶「これがまあ終の住み家か雪五尺」、芭蕉「初しぐれ猿も小蓑をほしげなり」など。野尻湖の雪景色の写真が添えられる。