p.99 中古の歌人
古今集から八代集までの主要歌人
主要な中古歌人列伝
- 赤染衛門(10世紀末-11世紀初) ── 中宮彰子に仕えた女房歌人。『栄花物語』前半部の作者と推定される。優美な歌風。
- 小野小町(9世紀) ── 六歌仙の一人。情感豊かな恋歌で名高い。「花の色はうつりにけりないたづらに」「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ」など。
- 伊勢大輔(11世紀) ── 「伊勢」の称号を持つ女房歌人。中宮彰子に仕えた。
- 伊勢(9世紀末-10世紀初) ── 宇多天皇の女御。古今集の代表的女性歌人。優美で繊細な歌風。
- 在原業平(9世紀) ── 六歌仙の一人。『伊勢物語』の主人公的人物。情熱的な恋歌の名手。「世の中にたえて桜のなかりせば」など。
- 凡河内躬恒(9世紀末-10世紀初) ── 古今集撰者の一人。下級貴族の歌人。
- 清原元輔(10世紀) ── 清少納言の父。後撰集撰者の一人。
- 紀友則(9世紀末-10世紀初) ── 紀貫之の従兄弟。古今集撰者の一人。「ひさかたの光のどけき春の日に」など。
- 相模(11世紀) ── 後拾遺集の女流歌人。「うらみわび干さぬ袖だにあるものを」など。
- 藤原公任(10世紀末-11世紀初) ── 和歌・漢詩・管弦に通じた万能の文化人。『和漢朗詠集』編者。
- 藤原清輔(12世紀) ── 六条家を代表する歌人・歌論家。「袋草紙」著者。
- 藤原敏行(9世紀末-10世紀初) ── 古今集に多く採られた歌人。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
- 僧正遍昭(9世紀) ── 六歌仙の一人。元良岑宗貞。「天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ」など。
- 曾禰好忠(10世紀後半) ── 孤高の歌人。「百首歌」の形式を確立。
- 菅原道真(9世紀末-10世紀初) ── 右大臣・学者・歌人。「学問の神様」として神格化。「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花」など。
- 源俊頼(11世紀末-12世紀初) ── 金葉集撰者。革新的な歌風で知られる。「俊頼髄脳」歌論。
- 藤原敏行(9-10世紀) ── (重複)
- 壬生忠岑(9世紀末-10世紀初) ── 古今集撰者の一人。下級貴族。「有明のつれなく見えし別れより」