日本最古の和歌集
成立は奈良時代末期(8世紀後半、759年以後)と推定される。最終的な編集は大伴家持と言われるが、複数の編者が長期にわたって編んだとされる。全20巻、約4500首。歌の年代は仁徳天皇から淳仁天皇の時代(4世紀末〜8世紀中頃)まで350年余りに及ぶ。
二〇巻、約四五〇〇首の歌からなる。天皇から名もなき庶民・防人まで様々な作者の歌を収める。歌の主題は恋愛、哀悼、自然観賞、生活、戦地での思いなど多岐にわたる。文体は万葉仮名(漢字の音訓を借用して日本語を表記)。歌風はますらをぶり(男性的・率直・力強い)。
三大部立に分類される。
短歌(5・7・5・7・7)が中心。長歌(5・7・5・7…7・7)と短歌の反歌(応答歌)が組み合わさる場合あり。旋頭歌(5・7・7・5・7・7)、仏足石歌、連歌など多様な歌体を含む。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
— 額田王
東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
— 柿本人麻呂
田児の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける
— 山部赤人