最新国語便覧

浜島書店 — pilot v2 OCR + ruby 版(PDF 5–58 ページ)

p.39 陰暦いんれき月齢表げつれいひょうつきかたちつき異名いみょう

p.39 全体図

灯火とうか松明たいまつかりしかない時代じだいに、闇夜やみよらすつきは、現代人げんだいじんには想像そうぞうできないほど身近みぢかであった。古典文学こてんぶんがくでは、つきは人のこころ投影とうえいするものとして大きな役割やくわりたす。つきにはかつら(→ P.55)がえているとの中国ちゅうごく伝説でんせつしんじられ、毎夜まいよけをし姿すがたえるつきは、不思議ふしぎ存在そんざいであった。

大沢池おおさわのいけ観月会かんげつかい京都きょうと

月の運行つきの うんこう

つきやく29.5地球ちきゅうまわりを一回転いっかいてんする。地球ちきゅうつき太陽たいようとの位置いち関係かんけいわっていくため、つきけがこる。つき毎日まいにち50数分すうふんおそくなる。「つきがたつ」から、月初つきはじめを「ついたち」、「つきがこもる(隠れる)」から月末げつまつを「つごもり」という。

つきけと異名いみょう

つき

「月のいと明きに」つきの いと あかきに

つきあかるいよる牛車ぎっしゃかわわたると、うしあゆみにつれてつきひかり水晶すいしょうれたようにみずる。

(『枕草子』)