化野念仏寺 / 鳥辺野(鳥辺山) / 船岡(山)(地図③A2 写真㊵ / 地図②B3 / 地図②A1)── 「あだし野の露消ゆる時なく」7段、「花はさかりに」137段
いずれも墓地、火葬場と京の葬送の地。人には死があり、世の中は不定であるからこそすばらしいと兼好は述べる。
栗栖野(地図①B2)── 「神無月の頃」11段(→P.130)
法成寺跡(地図②B2 解説⑩)── 「飛鳥川の淵瀬」25段
法成寺は藤原道長が建立し、壮麗の伽藍を誇ったが、永続する栄華を思い描いた道長の思いはいかばかりかと世の無常の思いをたどった。
上賀茂神社(地図②A1 写真⑯)── 「五月五日、賀茂の」41段、「花はさかりに」137段
賀茂の祭の競馬の見物をする法師がいた。あぶない木に登っている人に、落ちて死ぬかもしれないのにとあざける。兼好は、今にも死がやってくるかもしれないのに見物などとして暮らす方が愚かだと諭す。本当に教養のある人は賀茂の祭を見物に来ても、祭が終わって寂しい様子に無常を感じるものだと述べている。