古典文学の舞台(続き)p.5 ── 京都付近詳細地図
PDF p.23 — 京都付近地図と解説
解説 ── 地図番号順
⑦ 横川中堂
比叡山延暦寺の三塔の一つ。ここで修行した僧が横川の僧都として説話にも登場する。『源氏物語』「手習」では僧都が宇治で浮舟を救う。
⑧ 小野
比叡山の西麓にあり、冬は雪深い。惟喬親王が突然出家し庵を結んだのを知り、在原業平が訪れた。(『伊勢物語』83段)
⑨ 逢坂山
京の東を固める逢坂の関があった。石山詣や東国に下る際に通る。和歌で「男女が逢う」の意味で用いる。『伊勢物語』「狩の使」69段や、『小倉百人一首』の歌番⑩蝉丸、㉕三条右大臣、㉒清少納言など多くの和歌に詠まれる。
⑩ 栗栖野
『徒然草』「神無月の頃」11段の舞台。
⑪ 日野
『方丈記』の鴨長明が方丈の庵を結んだ地。
⑫ 淀
清少納言はここから舟で渡り長谷寺に詣でた。(『枕草子』「卯月のつごもり方に」)
⑬ 水無瀬
皇族の離宮があった。惟喬親王、在原業平らはこの地から桜狩りに行く。(『伊勢物語』82段)
⑭ 宇治川
▶ 平安貴族の別荘地で『源氏物語』宇治十帖の舞台。『小倉百人一首』をはじめ喜撰法師、林檎中納言朝臣などにも詠まれる。木曽義仲を討つ「源義経」が背く宇治川。『平家物語』「宇治川先陣」(巻第九)でも舞台となる。
⑥ 山崎・石清水八幡宮
◀ 『徒然草』に記される法師、52段の舞台。『土佐日記』にも記文あるとおり、舟から石清水八幡宮に向かって拝したとある。三川が合流する山崎は西への交通の要所であった。
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