早稲田大第一文学部卒業。小学校時代から作家という職業に憧れを感じ、大学在学中より執筆を始める。生き方が多様になった現代の女性の内面を題材にしている。2004(平成16)年に直木賞を受賞した『対岸の彼女』では、異なる人生を歩んできた二人の女性に芽生えた友情の行く末を描いた。家族のあり方を問いかける作品も多くある。
歌手として活動後に執筆を始める。2008(平成20)年に小説デビュー、二作目の『乳と卵』で、三人の女性が不器用な心情を描き芥川賞を受賞。『ヘヴン』(2009) では、いじめを題材に善悪などの価値観の本質を問いかけ話題作となった。個性的なリズムや言葉を駆使し、日常とその変容を描く表現力に定評がある。2013(平成24)年には詩集『水瓶』を刊行。
あたたかな表現で、問題に向き合い希望を見出す人々の姿を描く。親子の絆を感じさせる『卵の緒』でデビュー。教員の経験から、学校を舞台にした作品が多く、『図書館の神様』では、文芸部の顧問教員の心情を描いた。他に、『幸福な食卓』など。
国際基督教大教養学部卒業。デビュー作『黄金を抱いて翔べ』(1990) で日本推理サスペンス大賞を受賞。1993(平成5)年に『マークスの山』で直木賞を受賞。丁寧な情景描写を重ね、現実感を伴うミステリー作品を送り出している。『晴子情歌』では、格調の高い文章で女性の人生を描く。鋭い視点で時事評論を行った『作家的時評集』(2007)、『閑人生生』(2010) などがある。
京都大法学部卒業。大学在学中の1998(平成10)年に芥川賞を受賞した『日蝕』は、フランスを舞台に僧が体験した神秘を描いた。評論『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(2012) では、場に応じて多様な顔を使い分ける「分人」という考えを提唱し、小説『ドーン』『かたちだけの愛』で表現している。『本の読み方 スロー・リーディングの実践』では、読書の楽しみ方として一石を投じた。
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