巻頭特集 ⑧ — 「である」ことと「する」こと(続き)
PDF p.13(巻頭9)— 全体ビュー
「する」社会と「する」論理への移行
他人どうしを取り結ぶ必要が増大し、「する」社会・「である」道徳だけですまない。
→ 「する」社会・人間関係が、まるごとの関係でなしに、役割関係に変わる。
日本の急激な「近代化」
近代日本のダイナミックな躍進の背景には……「する」価値への転換が作用。「である」価値が根を張り……セメント化されてきた。
「する」社会の実際
近代社会では機能集団の組織は「すること」の原理に基づいている。
→ 日本:上役やリーダーの「偉さ」は、業績が価値判断の基準になる。
日本の社会の現状
近代社会にもさまざまの「ヴァリエーション」が生まれる。職能関係が「身分的」になっている。近代的組織や制度は閉鎖的な社会を形成(「うち」のメンバー)。大小さまざまの「うち」的集団で、「場所から」に応じて振る舞わなければならない。
「である」行動様式と「する」行動様式のごった返しの中でノ[ーマライズ?──部分判読]
「する」価値と「である」価値との倒錯
「すること」の価値に基づく検証が、著しく欠けている。「する」価値の必要のない面や、侵入が反省されるべき面で効用と能率原理が[優先される?]。
「する」価値の侵入の例
- 床の間つきの客間 → 台所・居間
- 日本式宿屋 → ホテル化
- 休日の時間:「する」日からの解放ではなく、多忙に「何かを」「使う」
- 論文:昇進が内容よりも学問上の作業・業績の量で決まる。
文化的活動の再認識・教養の個体性
自分について知ること、自覚を持つこと。彼のすることではなく、彼のあるところが社会や自然との関係について、価値の蓄積が何より大事。
論の展開
- 「である」「する」の観点で社会の現象を分析
- 社会の傾向として集約
- 社会への意見
- ◀ サグラダ・ファミリア(スペイン) ── ガウディの未完成の作品。一八八二年に着工し、現在も建築作業は継続している。長年の作業も「怠惰」とみなされることはない。
- 商談風景の写真(オフィスで書類を確認するビジネスパーソン)。本文中に明示的キャプションなし。